ピグの大冒険

第32話〝やまあかぬたやひなてなやなかな″

ジラ:「あっ！ピグ？あなた！何してるの？！」

エレ:「ここは、僕が最初にピグに会った場所だよ！

しかも、あの時と同じように突き刺さってるよ！」

ジラ:「ピグー？」

マスタードグ:「反応がないな？」

ピグ:「やまあかぬたやひなてなやなかな…」

マスタードグ:「まずい！また、闇の波動に蝕まれている！」ブワ〜ン←光った。

ジラ:「ちょっと待って！様子が違うわ！尻尾を見て！」

ぐるんぐるん…

エレ:「何かに感動しているよ！」

…。

ピグ:「あったー！」

ジラ:「ちょっと！ピグ？何がどうなったのよ？」

ウリやん:「なんや？えらい人が集まってきたで。」

ハリやん:「ピグはんのこと知ってはるみたいやね。」

マスタードグ:「おぉ！まさしく、彼らがウリやん、ハリやんではないか！」

ハリやん:「ウリやん！見てみい！あのおっさん、光ってるで！」

ウリやん:「あほ！ハゲの人に、露骨に言うたらあかんがな！」

ハリやん:「違うがな！見てみぃな！」

ウリやん:「ハゲみてもしょうがな…！

ほ、ほんまや！」

エレ:「なんか、すごい、ややこしい会話になってきたね…。

誰か整理してくれないかなぁ。」

ピグ:「やったー！

すごいです！さすが、ウリやんさんハリやんさん！

なんてすごいんだ！あなたたちは！」

ウリやん:「えらい褒められてるでハリやん…俺ら何かしたか？」

ハリやん:「いや。なんもしてへんけど…けったいな奴やとは、前から思っててん。

ちょっと、きしょく悪いかも。」

ジラ:「ピグ！ちょっと説明してよ！何がどうなったっていうの？」

ピグ:「わかりました。ジラ。お話します。

先ほど、私が眠っていた時に、夢というものを見たのですが、素晴らしいですね！夢というのは！感動しましたよ！

夢には、2種類あって、

一つはその時の心の思いを脳内で表現する夢。

もう一つは、実在の世界に戻って心を修復させるための夢があるんですね。

ジラ。あなたは、この夢のシステムを応用して我々の世界に来ていた。

そうですよね？」

ジラ:「そうね。」

ピグ:「私もそれを経験できました。

我々の仲間に会い、めちゃくちゃに怒られましたけどね…

そして、ウリやんさんとハリやんさんとの最初に会った場所自体に奇跡が起こっていたことを知り、急いで向かいました。

その時には、もうウリやんさんとハリやんさんが、到着されていました。」