第29話〝マスタードグ″

マスタードグ:「なまじ不完全を選択するから、闇のチカラに影響を受けるのだ。

エレ殿!少しおぬしのチカラを貸して頂きたい。

我々を囲むように大きなシャボン玉のバリヤーがあると想像してはくれまいか。」


エレ:「すげ〜!体光ってるね!」


マスタードグ「早く!」


エレ:「わかったよ。え〜と、大きなシャボン玉のようなバリヤーの中にいるんだ2️⃣」


マスタードグ:「素晴らしい!闇の波動を断ち切った!よし、あとは、愛の波動に繋ぎこむだけだ。

ハァ‼︎」


ピグ:「スゥー💤」


ジラ:「眠ったわ…一体何が起きたの?」


マスタードグ:「エレ殿のバリヤー内にいる間は、大丈夫だが、知ることは、危険を伴うことになる。

やめておくことだ。

それよりも、今やるべきことに集中して、まず、この世界を救うことを優先するのだ。

世界は、混沌としてしまっており、発端は、この世界で生み出された電磁波兵器含む、LEOシステムが関係しているのだ。

考え方を改めさせるか、やめさせないと、全世界が危機を迎えてしまう。

だから、まず、何をすべきかを考えるのであれば、ピグの言うとおりに進めることなのだ。」


ジラ:「わかったわ…すごく、奥が深い問題だったということなのね。」


マスタードグ:「なぜピグは、闇の波動の影響を受けることになったのだ?

君たちは、何をしていたのだね?」


ジラ:「ピグが、最初に出会うべき人たちの話から、彼らが特殊能力者で、その事例を説明してくれようとして、でも、なぜそんな特殊能力者が現れるのかというところから、世界はバランスを保とうとするためにそうなるっていうから、エレがそう設計したのって聞いて、そこから、ピグが珍しく焦るような感じになって、そちらに意識を向けることは、危険だと…

そこからおかしくなって…」


マスタードグ:「なるほど、意識を向けては危険と言いつつ、自ら意識を向けてしまったのだ。ありがちなミスだよ。

かなり危険であることが、分かったようだね。


特殊能力者の事例は、最後まで聞けたのかな?

どんな事例だった?」


ジラ:「最近起こった、台風の不思議な結末についてです。

でも、詳細はまだなんです。

ただ、風が吹けば桶屋が儲かるような感じと言ってましたが。」


マスタードグ:「なるほど、それなら、私が説明しよう。彼らを見守り、ピグたちに調査結果を伝えていたのは、この私だからね。

でも、この台風の事例は、結構直接的な例ではあるんだが…風が吹けば桶屋が儲かるとはちょっと違う。

一番最近の事例だから話しやすかったのかもしれないな。


彼らは、ウリやんとハリやんという。

一見すると、とても普通の2人組なのだが、いやいや凄い2人組なのだよ。


数々の奇跡を起こしており、その張本人である彼らを見つけるには、相当苦労したのだ。


呆れすぎて信じられないと思うくらいのことが起こっていたのだ。


最初の台風が発生し、その被害をニュースで見た二人は、そのあと、三つの台風が発生していることを知った。


そして、こういったやり取りがあったのだ。


場所は、喫茶店だった。

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