第27話〝ねぇ、この先どうするの?″

ジラ:「ピグ。でも《秘密の書》のこと言ってしまって、この先大丈夫なの?」


ピグ:「う~ん。さすがに不安になってきました。」

ぐるんぐるん・・・


エレ:「もういいよ!不安ってこんな感じなんですねサイコ―!って言いたいんでしょ!

もう、段々わかるようになってきたよ!」


ジラ:「ねぇ、この先どうするの? 私は、マスタードグに相談した方が良いような気がするんだけど、どこに行けば良いかわからないし・・・」


ピグ:「実は、私がこの世界に入る際に、最初に会うべき人たちがいたんです。

この世界に降り立ったときに、その方達と会える場所にいくように念じて飛び込んだのですが、色々ありまして、逃げられてしまったんです。」


エレ:「もしかして、僕が初めてあったあの場所のこと?ピグが突き刺さってた?」


ジラ:「何、突き刺さってたって?」


エレ:「実はね、ピグは、この世界に飛び込んだ瞬間、いろんな感動に襲われて、飛ぶの忘れてしまったんだって。それで、そのまま真っ逆さまに落ちてきて、ある場所に突き刺さって抜けなくなっていたのを、僕がたまたま通りかかって引っこ抜いてあげたんだよ。」


ジラ:「ピグ…はじめからそんな調子だったの…おとぼけにもほどがあるわよ。」


エレ:「それで、その人たちって?誰なの?」


ピグ:「エレも、少し後ろ姿だけ見てませんか?」


エレ:「・・・?鼻の長めな二人組みの人たちが走っていったような気がするけど・・・

もしかして、あの人たち?

なんか関西弁ぽかったような・・・」


ピグ:「そうです。すごい能力をお持ちなのです。かなり変わった特殊能力者なんですよ。

今回の《秘密の書》を探し出すのには、あの方達のチカラが必要なんです。」


エレ:「でも、あの二人、どっかに行っちゃったでしょ。

二人を探すことも大変そうな気がするんだけど。」


ピグ:「それなら大丈夫です。一度会ったら、その人の気の特徴を覚えることができましたので、どこにいるかは分かります。」


ジラ:「そんなことできるの?凄いわね。」


ピグ:「どうも、二人とも最初の場所に向かっているようですね。」


エレ:「じゃあ僕たちも向かおうよ。」


ジラ:「ちょっと待って。

ねぇ、ピグ。彼らの能力ってなんなの?会う前に知っておきたいの。」


ピグ:「自覚症状のない、スーパー強運です。」


ジラ:「強運?運?」


エレ:「あまり凄いような感じはしないね。」


ピグ:「いや。凄いですよ。この10年間での、奇跡的な事例を紐解いていくと、必ず彼らに行き着くことがわかったのです。

しかも、本人たちは、自覚症状は全くといってありません。

いたって普通の生活という認識しかありません。」


ジラ:「あまりピンとこないわ。具体的な事例で説明できないの?」


ピグ:「わかりました。

一言で言ってしまえば、

『風が吹けば桶屋が儲かる』

のような感じです。」


エレ:「なんだか、うさんくさいね。」

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