第26話〝ルシファーを、解き放つ方法″

ジラ:「ピグ?《秘密の書》とは、何なの?」


ピグ:「ルシファーを、解き放つ方法が書かれているのです。

ルシファーが、この世界に身を投じる際、皆にこう告げられたそうです。


『私は、これから、自らのことを忘れ、身を投じる事になる。

もし、どうしても、私のチカラが必要となる事態に陥った時には、私を解放する方法を記述した書を探すのだ。

すでに封印し、あの世界に送りこんである。


ただし、LEOには決してこのことを告げるな。


あいつに知られると何をしでかすかわからない。


それでは、皆元気でな。』


と。


実は、今回、皆で話合った結果、ルシファーに助けてもらうということになりました。

それほどの事態に発展してしまったのです。」


ジラ:「想像以上ね…


…?


でもピグ?

この世界で、《秘密の書》の話をしてよかったの?

LEOに、知られるとまずかったんじゃない?」


ピグ:「しまった…!


い、いまのは…ウソぴょ〜ん😅


て…適当な話をでっち上げたのです。😰」


エレ:「ピグ…君は、ごまかすの下手すぎるね…

バレバレだと思うよ。」


ジラ:「そうよ、ピグ。

もう手遅れだと、私も思うわ。」


ピグ:「うわぁー!わたくしは、なんてことをしてしまったんだぁ😩」


ぐるんぐるん…


エレ:「ピグ…もしかしてこの場に及んで、感動してない?」


ピグ:「しまったー😩ってこんな感じなんですね!

サイコー!😆

でも、しまったぁー😩」


ぐるんぐるん…


ジラ:「…。」


エレ:「悔やみながら感動してるって、見てるこっち側も、ややこしいよ…。

なんか、笑いながら怒っている人みたいな感じだね。」


ジラ:「竹中直人…」


エレ:「ジラ?何かボソッと言った?」


ジラ:「いえ…独り言…。

(やめとこ…年がバレるわ…。)」


ピグ:「年齢など気にする必要は、ないですよ。ジラ。」


ジラ:「ピグ!💢

勝手に心を覗かないでくれる!

今度、やったら許さないわよ!💢」


エレ:「なんのこっちゃ?だよ…😔


あっ!そうだ!LEOで思い出したんだけど。

さっき、悪いやつに撃たれて気を失ったとき、たぶん夢だと思うんだけど、LEOに会ったんだ。」


ジラ:「えっ!それって本当なの?

詳しく教えてくれない?」


ピグ:「私もまだ、お会いしたことないですよ!」


ジラ:「エレ!見たの?!」


エレ:「いや…手だけしか見えなかったんだ…。

でも、僕を助けてくれたような気がするよ。」


ジラ:「何か話したの?」


エレ:「会話はほとんどしてないんだ。

でも、こう言っていたよ。


『終わらせない。

エレ。まだまだこれからだ。

こんな結末は、つまらない。』


って。


そして、誰なの?って聞いたら、『LEO』って確かに言ったんだ。」


ピグ:「それは、凄いですね!」

ぐるんぐるん…


ジラ:「ピグ!そのぐるんぐるん…は、許すわ!

本当、凄いわ!」


ピグ:「本当にすごいです。

LEOが、助けてくれたのですね。」


エレ:「つまらないから、助けるって、そんな判断基準ってあるの?

でも助かってよかったけど・・・」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る