第21話〝天気予報″

ジラ:「て、天気予報?!」


ドグ:「この世界の心のバランスが崩れてきたタイミングと、最近変わったなと思うことを照らし合わせていくと、つながることがある。


天気予報もその一つでした。


最近特に、天気予報がよく当たるようになったと感じることは、ありませんか?

これが、ただ単に、統計学の賜物だけだと思いますか?

少し前までは、天気予報は、あてにならない…それが、人々の評価=思いでした。

この当時の天気予報士が無能だからだと思いますか?

心の法則を知っているものなら、答えは明確だ。

人々の思いのチカラで、天候は左右される。

それほど、思いのチカラは、凄い。


遥か昔、祈祷師が、雨を降らせていた。

雨が降らない時は、とことん降らない。

人々が、【不安】になればなるほど、降らない。

願う心の思いが強くなればなるほど、降らない。

降らない現実を受けて、降らない…と思うと、降らない。

この悪循環のスパイラルに入り込むと、さらに降らない。


そこで、人々は、不思議なチカラにゆだねようとする。


自分のチカラ以外のチカラに対しては、信じることが出来るからだ。


その役割が、祈祷師である。


彼らは信仰を利用した、人々の思いのチカラを利用していたに過ぎない。

実績を積んでいけばいくほど、祈祷師への信仰は深まり、祈祷師自身も、自分には、凄いチカラがあるんだと、思いのチカラを強化して、お互いの思いの相乗効果で、チカラを利用しやすくなっていく。


そうして、祈祷師という存在を利用するシステムが出来上がる。


天候は、人々の思いのチカラを表す、うってつけのバロメーターと考えたのだよ。」


ジラ:「天気予報は、メディアを使った、人々の心のチカラを利用した、壮大なコントロールテスターということですか…。

何気ない日常が、恐ろしいものに見えるわ…。

おそらく、天気予報だけではないのでしょうね。

いろいろなところに、モンスターの支配がなされている…。」


ドグ:「数え上げていくとキリがない。

さっき私が話した中で、人々が自分の精神性を高めることに目を向けなくさせるものに、褒美を与えることを言ったが、何のことかわかるかな?ジラ?」


ジラ:「人々が熱中するもの…プロスポーツ、アイドル、音楽、マンガ、ゲーム、テレビ、ギャンブル…。」


ドグ:「なかなかいいところを並べたね。

例えば、プロスポーツで考えてみましょう。

試合中は、その勝敗に集中し、一喜一憂する。

とても、自分の内面などに目を向けている暇はない。

少なくとも、試合中に瞑想しているものなど見たことがない。

熱狂的なファンになってしまったら、試合だけではない。

寝ても覚めてもそのことしか考えなくなる。

とても、瞑想などしようとはしない。

その中に、スーパースターが現れたら、もちろん輝いて見える、憧れる、高収入を得た成功者として、讃える。

それを見た子供たちは、自分もそうなりたいと思いだす。

見事な、システムが出来上がる。

そして、結果を出す能力の高い人=思いの法則をうまく利用する能力に長けている人ほど、褒美としてお金が与えられて、その世界に長く存在出来るようになる。


結果を出すことができない人は、心の法則をうまく利用できない人だ、放っておいても自滅する。

心配などしない。

それよりも、結果を出すことが出来る人は、脅威だ。

心の法則をうまく利用できる証拠だからだ。

だから、お金をたくさん与え、お金をたくさん持つと楽が出来るような世界にしてある。

もっと稼ぐために、今の仕事に、より集中させるようになっている。」


ジラ:「なんてことなの…どうして、こんな世界になってしまったの?」


ドグ:「そうだね。もう一つの見方を提案しよう。

《モンスターが存在するために》

《人々が自分の内なるチカラに気づかなくさせることに》

《LEOシステムに》

知らずに協力している仕事には、必ず高収入という褒美が与えられている。

例えば、医者。

本来、人は、自分で治すチカラを持っている。


いや、こういうべきだ。


病気などしない身体にすることが出来るようになっている。


いいや。

むしろ、もともと病気などしない。


風邪は、なぜひくのか?

いまだ明確にされていない。

なくすこともできていない。

完全に予防することもできない。


ふとした時に、風邪をひく。

ウイルスに感染して風邪をひく。

季節の変わり目に風邪をひく。

免疫力が低下してしまうと風邪をひく。

いずれも目で見えないものだ。


本当に、そうなのだろうか?


私は、ある実験を知った。

その結果、驚くべきことがおきたのだ。


何がきっかけで、風邪をひくのか?


それは、何の変哲もないニュースを見たり、聞いたりしたあとだったのだ。


あるニュースを見ただけで、風邪をひいたのだ。


時には、CMでも…。」


ジラ:「…なんてこと!

いったい何が起こっているのよ?!


いったい、何が起こっているの?

二ュース…

に何が仕組まれているの?

もう怖くて見てられないわ…」


ドグ:「風邪だけではない。

なぜあの人がこんな残虐なことを…

まさかあの人が…

このように語られる事件は、数知れず発生している。

不思議に思わないかい?


なぜ月は、常に同じ面ばかりしか地上に向いていないのか。

なぜ満月になると、犯罪が起きやすいのか。

不思議に思わないかい?


不思議なこと、に対して人々は、

あまりにも安易に受け流しすぎなのだ。


過去、新聞、ラジオ、テレビと、情報網が確立されてきたが、01シグナル化された、闇と光とで織りなすデジタル世界を利用したインターネットと携帯電話との融合、驚くべき普及が進行していくことになった。

よって、マイクロチップを身体に埋め込むという狂気じみた管理計画を強行する必要もなくなった。

過去、いや、つい最近まで、そんな計画が本当に、真面目に実施しようとされていたのだ。


今は携帯電話での会話、Mailなどによるメッセージ、検索した情報、何に興味を持ち、どんな人物なのか、モンスターの脅威となるような方向性に進むものはマークされ、管理される。

位置情報も含めてね。

モンスターを知る上で、必ず知ろうとする、ゴールドスミスを検索するものは、危険だ。

だから、マークされるのと同じように。


まだ、他にもたくさんある。

食に関しても、見事にある目的がしっかりと刻み込まれている。

ある目的。

病気になるように。

人本来の波動、バイブレーションに到達させなくする、低下させるものを食すように。

ある国では、水よりもお酒のほうが安い。

いまや、売られている水すら、怪しいものもあるのだ。」


ジラ:「もういいわ!

これ以上聞いたところで、恐ろしさがつのるだけだもの…」

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