第15話〝《実在の世界》とはですね。″

エレ:「ピグ?少し、ピグが話してくれた中で、気になった内容があったんだけど、教えてくれるかな?」


ピグ:「もちろんです。《実在の世界》とはですね。この…」


エレ:「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待ってよ!

まだ何も言ってないのに、聞きたいこと、なんでわかったんだよ?!」


ピグ:「エレ、あなたは、相手の考えを読み取ることができないのですか?

神様なのに?」


エレ:「いちいち、神様、神様ってうるさいよ!

読み取れるわけないでしょ!

そんなことできたら、苦労しないよ!」


ピグ:「そ、そうなんですか?何もできやしないんですね。

本当に神様ですか?」


エレ:「だから、違うっていってるでしょ!

勝手に神様扱いしてるのは、ピグなんだから!

えらい迷惑なんですけど!」


ぐるんぐるん…


エレ:「もう!何だよ!いちいち、ぐるんぐるんって今度は何に感動したんだよ!」


ピグ:「僕にはできて、エレにはできない…これが優越感ってやつなんですね!

最高です!こんな感じなんですね!」


エレ:「もう、わかったから!ほんと疲れるよ…はい、続きをどうぞ。」


ピグ:「そうですね。《実在の世界》とはですね。

この世界ではない世界で、あなたがいる世界です。

この世界は、幻想であり、実在ではない投影の世界なんです。

この投影の世界から、《実在の世界》を見ることはできません。


ちょうど、僕らの世界のこのやりとりを見ているカクヨムの世界の人たちと、僕らの関係が、ある視点においては、同じと言えます。


カクヨムの人たちが、《実在の世界》とするならば。

僕たちは、実在ではない世界。


この世界から、《実在の世界》を見ることができないという点においてです。」


エレ:「カクヨム?カクヨムって何?」

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