第13話〝それは、完璧な決断でした。″

ピグ:「では、続けます。

しかし、この新たな試みは、簡単には行きませんでした。

運営管理者自ら、この世界に身を投じる必要がある、とても困難を極めるものだったのです。

あなたは、この世界で、私のような、表面上感動しっぱなしの状態にならないように、忘れる処方を組み入れることを決めていました。

それは、完璧な決断でした。

完璧な決断ゆえ、運営、管理者がこの世界に身を投じる際にも、適用せざるを得なかったのです。


ルシファーは、この世界に身を投じることを決意しました。

このあたりの話から、ルシファーが堕天使と呼ばれる所以なのでしょう。


そして、誰もに潜むエゴとして、この世界の法則をつかさどり、全ては一つということを忘れ、全ては自分ではなく、自分は自分という考え、違い、区別の考えとなるように役割を果たして行きました。


これは、神様との分離とも言え、これが原罪であり、この世界の人々が背負っている罪と言われるものなのです。


そういった意味で、ルシファーは、神の反逆者とも言われるようになったのです。

この世界は、彼無くしてはなし得ないんですが…ね。」

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