第11話〝今度は、何に感動してんの!″

ピグ:「そうです。天子とも表現します。

天に使える者、天の子とも言える存在です。

そして、その天使のなかに、大天使、ルシファーがいました。

あなたは、我が子たちに、この壮大な計画の全てを告げられ、自ら実感を得るため、この世界の運営を指示されたのです。」


エレ:「ピグ?ちょっと宗教っぽい話になってきたように思うんだけど…」


ピグ:「…」ぐるんぐるん…


エレ:「もう!何?!今度は、何に感動してんの!」


ピグ:「これが、話に水を刺されるってことなんですね!

なんともいえない感じで…最高です!」


エレ:「だから!いちいち感動しないで説明してよ!


なんかすごい話と、君の呆れるほどの感動行為が交錯して、ややこしいし、感動と驚きと、呆れる思いで忙がしくて、ちょっと大変なんだけど!」


ピグ:「すみません…いや、もう、ただただ、凄すぎてたまらないんです。

だから、エレ。

だから、あなたは、表面上忘れる処方も組み入れられたのですね。


納得です。


これに対しても感動がおさまりません…」

ぐるんぐるん…


エレ:「もう!いいかげんにしてよ〜!」


ピグ:「エレ!ほんと凄いです!全てが完璧としか言いようがないです!」

ぐるんぐるん…


エレ:「ピグ!もう…そ!ろ!そ!ろ!、続きを教えてよ!」


ピグ:「そ、そうでした…

そして、あなたは、天使たちに、この世界の運営、管理を指示されました。

その素晴らしい計画の運営を指示された中に、ルシファーがいました。

彼は、この壮大な計画を告げられた時の、一つのひらめきをあなたに打ち明けました。

この素晴らしい世界に、死というものを生みだしてはどうか?というものでした。」


エレ:「えっ?死を?」


ピグ:「そうです。そして、この【死】を表現するために、時間が生まれました。

実は、時間というものは、この世界でしか《実感》できないものなのです。

全世界において、時間というものは無いのが当たり前で、

【今】しかありません。

【永遠】しかありません。

【愛】【やすらぎ】【光】これらに満たされた《実在の世界》でしかありません。

ただし、この世界のみ、【死】を生み出すことで、【死】に向かい変化させ続ける必要が生まれ、《実感》することを、変化し続けることで必然と得られるという仕組みになり、【死】に向かい変化させ続けるということで、時間というものが生まれたのです。

そして、【死】という終わりに向かうためには、【誕生】という始まりも必要になり、過去〜未来という概念も誕生することになったのです。


ぶるんぶるん…


ピグ:「?…エレ?何してるんですか?」


エレ:「僕にもシッポついてたから、ピグの真似。

でも、感動したんじゃなくて、ちょっと話が難しくなってきたから…気分転換。

意外と難しいんだね。

よく、あんな高速で回転できるね。

空飛べたりして!」


ピグ:「空飛べます。」


エレ:「えっ?ほんまかいな!」

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