※本筋ではないところでの若干のネタバレ含みます。
随分前に読んで笑ったんですが、レビュー書こうと思ってもう一度読んだらまた笑ってしまった。自分の笑いの沸点はやや低めなのかもしれません。それはともかく「くだらねえ~」感じが嫌いじゃないです。
笑いにつながるまでの過程で物語の文脈というか文体というかをしっかりと積み上げているのは好感のポイントです。その意味では、途中に挿入される「大っぴらにこの『○○説』を口にしました」という表現はやや雰囲気にふさわしくないように思います。「村人たちに『OOがXXした』と触れ回りました」などとしたほうがより自然ではないでしょうか(余計なお世話であればすみません)。
あと、冒頭の部分でもう少しだけ時間の経過を感じさせる描写が欲しい気もします。
登場人物を確認しようとWikipediaで調べたら「ネロとパトラッシュを助けたい」という思いは過去にもあったようで、アメリカではハッピーエンドに改変されているそうです。そうした歴史にこの一作も連なるのだと考えると感慨深いものがありますね(そこまで大げさな話ではないと思いますが)。