とりあえず、鍛えないと動かせない

多分この羽根を初めて見た別の世界の人は、この羽根は手足の様に自然に動かせる部位だと思うかも知れない。


でも、実はこの羽根は、毎日毎日トレーニングしないと動かせない仕様になっているのだ。


簡単な部位で説明すると、鼻の穴をヒクヒク動かせる人は、もしかしたら鼻の穴を毎日太い指でほじって広げた経験があると思う。


穴を広げる時に無意識に広げていた穴を、いつしか自分の意識下で自在にコントロール出来る様になって~それで鼻の穴を大きくしたり小さくしたり出来る様になった!と言う経験が、この羽根を自在に動かす事が出来る感覚とほぼ同じなのだ。


この、背中に鎮座する羽根も毎日のトレーニングの積み重ねにより、いつしか自在に動かせる様になって行き~、いつの間にか手足と同じ位の感覚で動く部位になってくと言うのが、この羽根をコントロールしている現状なのである。


で、この羽根をセッセと動かせば浮力が生まれて人も飛べるようになるんじゃないのか?と考えた時代もあった様ですが、そんなのムリムリ論でして。


実際、鶏の胸肉とか食べていて気付くと思いますが、浮力を生んで空を飛ぶことを選んだら、人類もあれ位の胸肉を付けないと飛べない!と言うのが科学的に実証されているので、多分このまま何となくトレーニングを続けていたって、何十年経っても何百年経っても、私も他の人類も飛べやしないのである。


けど、それでも人類は、この羽根に夢と希望を抱いて暮らしている事は確かで。


~じゃなかったら、こんな危ない部活を承認するワケ無いもんね~。


こんな空を飛ぶことを目的とした、この部活を承認してくれた先生の心理が知りたいと思ったこともあったけど、今は本当に飛べる様になれる日を現実のものとしたい!だけなのであった。


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