ユッキー先生の場合

「オレが最初にちゃんと飛べる人を見たのは、天皇家謁見の時だったなぁ~。」


と、先生は言う。


ユッキー先生は一応自力?で滑空する所までこぎつけたが、実は先生の祖母が天皇家の出身と言う事もあり、遺伝で少しは飛べる?要素がある羽根をしている事を、大学時代に知ったそうで。


その頃からもう、自分の羽根で空を飛べるかもしれない!?と言う幻想に捉われてしまった~と、言ってましたねー。


当時は幻想だったかも知れないけど今は幻想では無く、とりあえず滑空と言う段階まで進んでいるので、先生の天皇家の薄まった血統もなかなかに生きていると言う事になるかな?


ただ、先生は、


「自分はたまたま飛べる血筋だから飛べたんだ!とか言われたくない、他の別に血筋でも何でもない人でも飛べるようになって欲しい!」


って。


でも、それって多分、結構な努力をしないと無理だと思っているんだけど、天皇家の血筋でも何でもない、普通の一般家庭の生まれも育ちのリンちゃん先輩が滑空できる様になった事で、先生の希望はさらに膨らんだ~様です。


もしかしたら本当に、人は羽根を鍛えれば飛べるようになるかもしれない!!

と、かなり、熱い熱意を持ってこの部活に取り組んでいる事だけは確かなのだ。


私やサエちゃんも、この熱意溢れすぎている先生が顧問のこの部活なら、楽しい高校生活が送れるだろうって、入ってはみたものの・・・・。


「本当、にお前ら、飛べるセンス無さそうだな?プププ。」


とか言うイヤ~~~な事しか言わない弓木海斗のお陰で、ちょっと気分が滅入りますよ、本当。


でも、ちゃんと飛べそうな段階に来ている人達が居る以上、この羽根が、単なる飾りではない事を証明してやりたい!と、私は思っているんですが。


それが実証されるのはいつになる事やらって感じです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る