初めての冒険6 ~セラ救出劇4~

 エルゼンの声に耳を傾かせながら、俺は身体に支障をきたしていた。身体がとても重い。

エルゼンとこれから戦うかもしれないという時なのに、ここで例の症状が現れれた。

守れなかったことの戒めのこの呪縛。

最近、現れなくてもしかして治ったのかと思っていたが、それは俺の安易な考えだったようだ。


「くそっ」


いつものあの状況に陥った。

身体が硬直して、自分の思い通りにならない。

鉛のように身体が重い。なんでこんな時に。

動け、動け。

相手はあのエルゼンだぞ。


「ウィル……」


エルゼンの声がした。

こっちに近づいてきているのが分かる。

エルゼン。

俺は何とか、剣を地面に刺して、震える足腰を支えながら、立ち上がろうとする。

満足に立てない。

くっ、こんなときに何だって……


「ウィル。なんだその様は」


見上げると、エルゼンが目の前にいる。

あいかわらず、いい面してやがる。

俺の目の前には、擦り傷で顔中に傷の後だらけの男が立っている。


「エル……」


名前を再び呼ぼうとすると、俺の身体はいつの間にか、ぐらんと反転して、真っ黒い空間を眺めていた。

背中がずきずきと痛む。


「うっ」


俺の目にはこっちを見下ろしているエルゼンの姿が写った。


「今のも避けれなくなったか。随分、弱くなったものだ。情けない」


エルゼンは首を振り、俺に対して呆れている。

ため息をついているのも聞こえた。


「身体が鉛のように重いんだ。俺の意に反してな。だから避ける以前に、立つのも困難なんだよ。センナを失い、みんなと別れてから、こんな症状になってしまった。治る気配もない。」


俺はエルゼンに説明する。

エルゼンは聞いていたが、首を振る。


「そんなお前の事情なんて、俺には関係ないし、知ったこっちゃない。俺はまた、みんなに会いたいだけだ。お前から奪われた時間をな」


悲痛な思いだ。

その想いはセンナが欠けた時点で、二度と叶うことはないから。

俺はゆっくりと立ち上がろうとする。

全身に痛みが走ったが、それでも構わない。

俺はゆっくりと立ち上がる。


「立ち上がったか…………」


エルゼンは、俺がここに来るのをも待っていたようだ。


「そうだ、俺の知っているウィルという男はどんな時であっても、倒されても起き上がってくる男だった。今のお前のようにな。ふんっ!」


エルゼンが拳を繰り出してくる。一直線に伸びてくる。

素直で単純な技であっても、拳闘士エルゼンが繰り出すと、それはまた否ものになる。

俺に向かってくるその拳は、とてつもなく硬くて、強かった。

俺の顔を拳がとらえた。

激しい痛みが、自分の頬に伝わり、口の中がひりひりする。

真っ赤な液体が歯茎からにじみ出てくる。


「つうう……!?」


久々に生々しい痛みを感じた。

身体の芯を突き抜ける痛みだ。

顔面に直撃したはずが、今は足にきている。

かたかたと足が震え、俺はその場にうつぶせになり、倒れた。

流石はうちの打撃の頂点だ。

何とか立ち上がろうと、俺は必死に地面に手を付く。

しかし、エルゼンはそんな俺を休ませたくないらしい。

すぐに距離を詰めて、拳と蹴りの連撃を放ってくる。


「むぅ」


俺は息を深くする。両手を構えて、必死に攻撃をやり過ごす。

しかし、そこは素人と玄人の差。

俺の防御では、エルゼンの攻撃を防ぐことが出来ない。

久々に生々しい痛みを感じた。

ここ最近の日常では感じることの出来ない痛みだ。

かつてはこのような痛みが日常茶飯事で、最悪な場合だと死が付きまとっていた。


「ウィル、どうした? 何も出来ないのは、何もしないのと同じだぞ」


そういい、エルゼンは蹴りをくりだしてきた。

俺の胴体目掛けて。鋭い蹴りが向かってくる。

俺はその蹴りを受け止めた。


「うおおおおお」


盾でこそ防いだが、かなりの衝撃が盾から伝わってくる。

くっ、腕が振動で痺れる!?

なんて技だ。

だがな……エルゼン!

俺だって、お前と肩を並べて、一緒に戦ってきた男だ。

お前の攻撃手段なら腐るほど見て来たぜ!!

ついで頭部への二段突き。エルゼンの得意な攻撃方法だ。

防ぐだけが、芸じゃない。

俺はそこで勢いよく、剣を抜刀し、薙ぎ払った。流石に素手のエルゼンは、攻撃を止め、後方に下がっていった。


「はぁはぁはぁ…・・・」


息が上がっていた。

久々にエルゼンとやり合っている。以前は喧嘩したときや、遊びで闘ったことはあるが、実際にここまでやり合うのは、今までであっただろうか。


「ウィル。久々にしてはやるじゃないか。俺の攻撃手順を読んでいるとは流石だな」


感心した用にエルゼンはつぶやく。


「今まで俺達が、何度も何度も世話になり、助けられた攻撃手段だ。忘れたくても忘れられないさ」


少しずつ。呼吸が戻ってきているのが分かる。

身体に突如として現れた症状も落ち着いた。


「そうか、ウィル。お前はどうやら忘れたわけではないようだな。ならば、最期に試させてもらうか」


そういうと、エルゼンは構えた。

腰を低くし、自分の右手を腰の部分まで持っていく。そして……

ざっと!!

地面を軽く跳ねるように跳躍した。

来る!?

雷が地面を跳ねて、飛ぶように、エルゼンの身体が跳ねる跳ねる。

エルゼンの右手からばちばちと音が鳴り響く。

雷属性を織り交ぜたエルゼンの必殺雷琥だ。

痺れさせて、食らいつくエルゼンの十八番。

目的の俺目掛けて、脱線などせずに、向かってくる。

いよいよ目の前まで来た。


「ウィル、逃さんぞ!」


エルゼンが開口一番に襲いかかってきた。


「エルゼン!」


俺は叫んだ。

俺はきっと友の顔を見た。

精霊よ、我に力を。

奥歯を噛みしめ、鼻からすとんと息を吐き出し、力む。俺の左手に風の渦が出来た。

そしてエルゼンの光り輝く右手を、俺は風の加護を得た空掌で払いのけた。風と雷は相性がいい。


「風の加護か!? 見事だ!」


自分の必殺技が見切られたのに、エルゼンの顔はさわやかだ。


「ふん!」


俺はそのまま、エルゼンの身体に体当たりを決めた。

ここで勝負ありだ。


戦いが終わり、地面に寝転ぶ俺とエルゼン。

久々の出会いだ。


「やはりウィルは弱くなってもウィルだな」


それは褒め言葉なのであろうか。

「それは褒めてるつもりか?」

そういうとエルゼンはああと答えた。

エルゼンの身体がどんどん薄くなっていく。


「どうやら元のあるべきところに帰るか…ウィル、また会おう」


そう言うと、うっすらとエルゼンの姿は消えていき、周囲が見えてきた。


「ウィルさん!!」

「ウィル!!」


突然の二人の声で、俺は目を覚ました。

すると、俺は自分の首を凄まじい力で掴まれている最中だった。さっきまでは無意識だったが、今は意識が戻ったので、急に呼吸が出来なくなり、苦しくなる。


「ほぅ、幻の世界からもどってくるとは、貴様中々の心のある猛き者だな」


俺の首を握りしめる仮面狸が、俺のことを讚えながら言った。

何て……力だ。

こいつ!

見た目以上に凄い力をしてやがる。


「ふん、あんたにそんなこと言われても、嬉しくも何ともないぜ」


俺は、意識が薄れそうな中、渾身の力を込めて、この仮面狸に蹴りを繰り出した。

蹴りは、狙った部位には当たらなかったが、

ちょうど仮面の部位に直撃した。


「ぬうううううう」


ごつんという鈍い音が聞こえ、仮面狸から呻き声が溢れた。

自分の頭部を抑えて、呻いている。

そうか、そうだった。

仮面狸の弱点は頭部だ。

頭部が弱点なので仮面でむき出しの頭部を覆っているのだ。たまたまだったが俺の脚部が当たってくれてよかった。


「がはっ……」


俺はというと、何とか脱出し、乱れた呼吸を整えている。

周囲をこの隙に伺うと、俺が意識を失っていた間は一瞬だったみたいだ。

意識がまだあり、奴の胴体に剣を突き刺してから、さほど時間は経過していないように感じられた。

んっ?

突き刺した?

そういや、俺は奴のあの馬鹿でかい、胴体に剣を突き刺したはずだ。

それが何故突き刺さっていないんだ。

俺は、自分の腰に帯刀してあるのを確認する。

あの刺したときから、奴の術中にはまっていたのか。一体どこで?

分からない……

だが、ここでおたついてなどいれない。

時間が経過するほどこちらが不利なのは必定。

早い段階で一気にケリを付ける。


「ぬうう。こしゃくな真似をする人間よ。このミキソ。痛覚で痛みを実感したのは久々ぞ」


ミキソと名乗った仮面狸は、不気味に笑いながら微笑んだ。

痛覚が久しぶり?

一体何を言っているんだこいつは?

この眼の前のミキソの話している内容がよく分からない。

どういうことだ。

ここにいるこいつは。

一体何なんだ?

不気味な存在感を感じる。

単純に恐怖というわけではなく、この場にいられると、とても気持ち悪い。

そんな感じだ。


「さて、私の自己紹介も済んだことだし、早速、やらせてもらう。あのセラという少女は、我々仮面狸には必要でね」


ミキソが腕を上げたからゆっくりと振り下ろした。

ここの森に生えている木々が突然成長をして俺に襲い掛かってくる。

木遁か。

ちっ、ここだと面倒だな。

周囲は森だ。

木遁使いはここでは優位に戦える。


「うおおおおお」


迫り来る木々を、剣で斬り、道を作り、ミキソのもとに向かう。


「そこだ!」


剣で斬りかかる。

ミキソの身体に剣は入るが、手応えは皆無だ。

ちっ、本体ではない。

蝶になり、新しいところにミキソが現れる。


「無駄だ、無駄だ」


ミキソがぼそりぼそりとつぶやく。

くぅうう。

本体を倒さないかぎり無理か。

だが、これ以上は時間を掛けれないな。

セラ様の元に急ぎ戻って、救出し、ここを脱出するのが先決。

マハルの方を見るが、マハルもかなり限界のところまできているようだ。

魔法で拘束はしているが、見ている感じ、本人に元気が無いのだ。

脱出に作戦変更だ。

セラ様とマハルを拾い、ニコルと一緒に脱出する。

風の精霊の力を借りるしかない。

今日は君の力を借りてばかりだな、本当にすまない。

俺がそういうと、風の精霊は微笑んでいるかのように動いた。

そしてぱぁと光り輝く。

これは!

新たな技か。

ありがとう。

俺は精霊にこくりと一礼すると、精霊は嬉しそうだった。


「セラ様、ええい、近寄るな!!」


俺は剣を振るい、セラ様の近くにいる仮面狸達を追い払う。

そしてがっしりとセラ様の手を握りしめる。


「マハル」


俺が叫ぶと、マハルがとことこと魔法を使用しながら向かってきた。


「さっきと同じような展開にまた、なってしまったが今回は違うぞ」


俺は先程の風の精霊にお願いした。


「行くぞ!」


剣を天に掲げ、一気に体全体を捻って、技を繰り出した。

すると大きな竜巻がその場に出現した。

中央では渦を巻いている。


「凄い……」


セラ様が率直な感想を言った。


「これを盾に一気に敵本陣を突き抜けるぞ!!」


風の盾とはよく言ったものよ。

昔も使えていた技。

また、この技を風の精霊と再契約できたみたいだ。


「よし、俺についてこい。ニコルは途中で拾うぞ」


俺は竜巻を進ませた。

この竜巻は契約者の意思に忠実に準じるものとなっている。だから今は俺の言うことならば何でも聞くということだ。仮面狸達は突如現れた竜巻に驚いている。これはいい機会だ。


「マハル。魔法ありがとうな」


俺はくたくたになっている魔法少女を見た。


「いえ……でも流石に疲れました」


マハルは言った。


「魔力の残はどの程度だ?」


俺はマハルに聞く。


「あと少しといったところでしょうか。終始回復には努めますが、次、大規模な魔法を使用するとしたら時間がかかります」

マハルはうつむき加減で言った。


「おいおい、そんな顔すんなよ。次はもうないから大丈夫だ」


俺は得意気に答える。

なんだか妙に自信がある。


「セラ様もこれから戦場を駆け抜けますが、よろしいですか?」


俺は一応確認の為に聞いた。


「行くしか道はないのであれば仕方ないです。早く行きましょう」

「ご理解、ありがとうございます。では」


すると、俺はセラ様を背中に背負った。

こうしないと、セラ様の走る速度では遅いからだ。

目指すは、三層への上り階段だ。

場所の方は覚えている。


「ニコル!! 激闘のところすまないが、脱出するぞ!! 来た道を戻る」


俺はニコルに聞こえるように言った。


「わかったわ」


ニコルから返事が返される。

ルンバとの戦闘途中で大丈夫なのであろうか?

二人の近くを通ると、お互い何か話しているのが見えた。

俺は、その二人を無視し、竜巻を頼りに、セラ様とマハルを連れ、三層への階段へと向かう。後方からは仮面狸の群れが見えた。

中々の数だ。

あれに追いつかれたら、元の子もない。


「ウィル、マハル、セラちゃん!!」


横から声が聞こえてくる。

俺が声のした方を見ると、ニコルがいた。


「ニコルか」


そこには、槍を携えたニコルがいた。

顔には汗が流れ、砂で顔が汚れている。

如何にもいい戦いしましたといったような感じだ。


「ごめん、何だか援護に行きたくても行けなくて」


ニコルが謝ってくる。


「行きたくても行けない相手だった。そうじゃないか?」


俺はルンバとの戦闘を見て、そう判断して、聞いてみる。


「うん、何だか相手に気を集中していないと、やられそうな気がしたの。他の方に気を回すと危なかったし」


ニコルは思い出しながら言った。

竜巻を盾にして、いよいよ仮面狸の群れの中を無事に突破した。

途中、まだ元気なニコルが遊撃に出てくれた。

腕を上げたニコルの前では一般の仮面狸では相手にならない。


「ニコルちゃんってこんなに強かったんだね」


セラ様がニコルの戦いぶりを見て、賞賛する。


「ううん、まだまだ。何だかんだで相手を倒してないからさ」


ニコルは嬉しそうに答える。


「マハルちゃんも氷魔法すごかった!!」


間近で見ていたので、セラ様も思い出しやすいはずだ。


「ありがとう、でももっともっと強くならないと、姉さんやウィルさんに置いていかれてしまう」


マハルはいつも通り、謙虚に答える。


「ウィルは……よく分からない」


おぉ?

俺は転びそうになる。


「だってウィルは、昔はもっと強かったって話だし、判断が難しい」


まぁ、そう言ってしまえば、そうだな。

この竜巻も昔はよくよく利用し、扱えていたものだ。


「確かにそうかもな。判断が難しいとは思う

「でしょう、判定は、今度に持ち越しね」


セラ様がいたずらっぽく微笑んだ。

三階への上り階段はもうすぐだ。


「あともう少しだ、がんばれ!」


俺は三人を励ます。

一歩一歩着実に、目標地点まで近づいているのが分かる。

すると、ようやく三階への扉を見つけた。


「!?」


すると、その扉に入らせないように、木の上から仮面狸が降ってきた。

ちっ、しつこいぜ。

俺の目の前には四体の刀剣を構えた仮面狸が姿を現した。


「問題無いわ」


ニコルが襲いかかる。

鋭い槍の切っ先を先頭に構え、高速で突きまくる。しかし、その攻撃は仮面狸の盾によって、阻まれた。


「こいつら!!」


ニコルは、一度体勢を立て直すために下がる。

そんな後退したニコルを見ても、一向に仮面狸は仕掛けてこない。

時間稼ぎだな。

俺はすぐに分かった。


「さっさと倒すぞ」


俺は、ニコルに撃破を促す。


「うん」


ニコルが頷く。

ここで追いつかれたら、意味が無い。

ガシャン。

するとここで予想外のことが起きた。

なんと、三層から四層のほうへ、誰かが降りてきて、階層の入口の扉を開けたのだ。

俺やニコル、マハル、セラ様が固唾を呑んで、見守る中、出てきたのは


「あぁー」


第一声を真っ先に上げたのは、ニコルだった。


「あんた達」


懐かしい声がした。

セリーナさん?

扉の向こうにはセリーナさんを含めて、選び抜かれた里の精鋭たちが全身を武装して、ここまで来ていたのだ。


「セリーナさん」


俺も思わず、名前を呼んでいた。


「おやおや、なんだい? 物珍しそうに私の名前を呼んでさ」


すました表情で、セリーナがいつもの感じで答える。


「セリーナ」


セラ様が、セリーナさんの名を呼んだ。


「セラ様、よかった。流石はウィルだね。仕事はきちんとこなす」


セリーナさんはそう言うが、ここから脱出するまでが任務だ。


「でも助かりました。セラ様を奴らから助けだしたのはいいんですが、そこからどうするか考えてなかったので。今も追われてます。ここで迎撃するのも、人数的に問題無いですね」


俺は、この人数ならここで迎撃するのも有りかなと判断した。

ここで迎撃しなくても、ほかでもできるが、どこかで迎撃しない限り、奴らはセラ様をどこまでも追ってきてしまうからだ。

だったら早い段階で迷宮内で、迎撃してしまったほうがいい。


「セラ様をさらった報いじゃ。きちんと受けてもらわねばならん……ホッホッ……」


まさかのノギばぁ様も参戦している。かつて、そこそこ有名な魔法使いだったらしい。


「ニコル、マハル。ここで迎撃するぞ。二人は連戦だから無理はするなよ」


ニコルは別として、マハルは休んだほうがいいもかもしれない。


「了解、でも安心してウィル。私はまだ戦えるわ」


力強くニコルはうなずく。


「私もまだいけます」


マハルもニコルに負けじと返事をし返した。

最終決戦だ。気合入れていくとするか。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る