第4話
「ふぅ。大体片付いたね。」
私はピエロさんの部屋を見渡した。ちょー散らかっていた部屋が1時間半くらいであっという間に片付いた。これでも掃除と料理はできる方だ。
「有難うございます!!!!!!!!なんとお礼をしたらいいか…俺、片付けをしたくても片付けられないんです…」
とピエロさんはペコペコと頭を下げている。
「いいのいいの。こんくらい!ほら頭を上げて!!後、敬語じゃなくていいよ。気軽に行こう!!」
と私は笑顔で言った。ん…??なんか忘れてる気が…
「あぁ!!!私まだ引っ越しの準備してる途中だったんだ。急がないと。」
とそそくさと私はくつを履いた。すると
「えっとあの部屋を綺麗にしてくれたからお礼がしたいんだけど…弥生さんちの台所借りていい?」
とちょっと首を傾げて聞いてきた。私はそんな彼が面白くて笑顔で
「もちのろんだよ!!」
と答えた。彼はもちのろんの意味がわかっていないようで
「もちのろん?」
と小さな声でつぶやいていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます