第4話

「ふぅ。大体片付いたね。」

私はピエロさんの部屋を見渡した。ちょー散らかっていた部屋が1時間半くらいであっという間に片付いた。これでも掃除と料理はできる方だ。

「有難うございます!!!!!!!!なんとお礼をしたらいいか…俺、片付けをしたくても片付けられないんです…」

とピエロさんはペコペコと頭を下げている。

「いいのいいの。こんくらい!ほら頭を上げて!!後、敬語じゃなくていいよ。気軽に行こう!!」

と私は笑顔で言った。ん…??なんか忘れてる気が…

「あぁ!!!私まだ引っ越しの準備してる途中だったんだ。急がないと。」

とそそくさと私はくつを履いた。すると

「えっとあの部屋を綺麗にしてくれたからお礼がしたいんだけど…弥生さんちの台所借りていい?」

とちょっと首を傾げて聞いてきた。私はそんな彼が面白くて笑顔で

「もちのろんだよ!!」

と答えた。彼はもちのろんの意味がわかっていないようで

「もちのろん?」

と小さな声でつぶやいていた。

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