→はい

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「ほんと! ほんとほんと! きゃー! うれしー! そんなこと言ってくれたのリリーとキミだけだよーっ!」


 女の子は感激して飛びついてきた。

 そして、ほっぺたに――ちゅっ、とやってきた。


「ありがと! ありがとー! あたしほら、じつはあんまりうまくなくてね! だから弓、練習してるの!」


 女の子は興奮した感じでまくしたてる。

 ぼくはほっぺたを押さえて、ぼんやり立っている。いま「ちゅっ」ってやったの、この子ぜんぜん、自分では気がついていないみたい。


 そのあと、彼女が弓の練習をするのにつきあった。

 うまくないっていうんだけど、的のどまんなかに、いつも命中させていた。


 やっぱり、アネットは、カッコよかった。

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