僕はいじめらている。
@wanntinntyann
第一話 中一の春のある日
俺は長谷川ジョエル。父親がアメリカ人でハーフなんだ。今は学校にいて一時間目の授業のを受けていて内容は数学。数学は苦手だ。というより得意な科目は社会しかない。それ以外全部だめ。
「ジョエル君。この問題解いてみなさい。」
あぁ。この数学の先生はできる人できない人関係なしに指名するんだった。めんどくさい。割り算の筆算で止まってる俺の数学の知識では負の数の計算なんてわかるわけがない。
「僕ですか?えーっと・・・聞いてなかったのでわかりません。」
「ぶっ。聞いててもわからねーだろ。」
あーまただ。誰かが俺のことを笑った。クラスで一番成績が悪いのは俺だが正直こういう奴らは腹が立つ。確かに聞いててもわかるわけないのは事実だけど単純に殺したくなる。帰るときに復讐しよう。バレない様にやり返す。それが俺の生き方だ。逆恨みかもしれないがたぶんやっても後悔しないと思う。
「起立!礼!」
あれこれ考えているうちに授業が終わった。次は国語か。憂鬱だな。なんか向こうから俺の席に近づいてくる男子が3人いる。米倉と佐々木と後藤だ。俺はこいつらが嫌いだ。いつか復讐したいと思ってる。
「おい。長谷川。なんで学校きてるんだよ。勉強できねーし運動もできねー。おまけに障害と来た。来なくていいよ。」
「ごめんね。中学は義務教育だから来なくちゃいけないんだ。」
「そうかよ。まあ好きにしろよ。めんどくせ行こうぜお前ら。」
ようやくどっかにいってくれたこのゴミ共。勉強?運動?関係ないな。お前らは絶対に許さない。法律がなければとっくに殺してる。
授業がすべて終わり放課後になった。部活に入っていないので基本的に学校が終われば自由だ。そして放課後はいつもの楽しみの復讐の時だ。これ以外に楽しみという楽しみは俺の学校生活に存在しない。
とりあえず米倉と佐々木の靴の紐を全部取っておくか。あいつらサッカー部だから下駄箱に来る前にやらないとな。3人ともじゃなくて2人するのがミソ。そして人に見られない様に2人の靴の紐をほどいて盗んだ。こういう本人たちも勘違いするような細かい嫌がらせならバレにくいし問題ない。そして少し遠いところから彼らを眺めることにした。
「あれ?靴の紐がない。学校に来るときに無くしたのかな?」
「米倉お前もかよ。俺の靴の紐もなくなってる。誰かの嫌がらせか?」
「いやでも無くしたんじゃね?俺らに嫌がらせするような奴いないだろ。」
彼らはそんな会話をしながら部活動へ向かっていった。馬鹿なのかなぁ。僕はスッキリした気持ちで帰宅した。
僕はいじめらている。 @wanntinntyann
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。僕はいじめらている。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます