練習

アカクアまでの道中。

野宿をしながら徐々に近づいていた。


この辺りは人通りも少なく、魔物も少し凶暴だ。

なのでたまに通る人を魔物が襲う事件が多発していた。


「フィンさん、あの草陰に魔物が…」

「本当だね。そうだ、マリンの弓で仕留めてみてよ」

「そんないきなり! 本当にこの弓で倒せるのでしょうか?」

「大丈夫大丈夫。さ、早く早く」


フィンに頼まれたマリンは草陰に狙いを定めて弓を放った。

そしてすかさず次の弓をセットし、反撃に備えていた。


「マリン、凄いね! 一撃だよ!」

「え!? 本当に?」


魔物に近づくとグッタリと倒れていた。

グサッ。


「フィンさん!?」

「まだ息をしてたみたいだからトドメをね」

「やっぱり一撃では無理でしたか」

「でも瀕死にしてくれるだけでも大助かりだ」

「ありがとうございます。自信になりました」


こうしてマリンも戦う意欲が湧いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る