第12話 処女×白羊 その2
まるで喜劇のような行だが、誰も笑っていないか、ケイティは観客を見た。
むしろ静かになっていた。
彼らは平民出が、あの重戦車から万一勝つことができるんじゃないかと期待を込めていた。
いままでにない観客席を見て、皇帝も不穏であると感じていた。
ケイティは隙をついて暗器を投げた。
決して当たるとは思っていなかったが、成果を得ることができた。
カティアは一気に後方へ飛びのいた。
一瞬とはいえ、暗器が早く落ちるのを見逃さなかった。
あの攻撃は距離を縮めさせるためのブラフで、本懐は自らの周りに発生させた魔法を使ってとどめを刺すこと。
どうやら当たりだったようで、カティアは戦法を一気に変えた。
斧を振り回し上方へ高く跳躍、そのまま戦斧を振り下ろした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます