第6話 控室


個人控室に伝令がくる。

その10分後に試合開始だ。

トーナメント戦の組み分けは会場に大きく掲示されているが、まっすぐ控室に入る隊長たちは見ることができない。

初戦の相手は出たところで勝負することとなる。

緊張は離れることはない。

座った椅子はバランスが悪くギィギィと軋む。

音に合わせ、1人1人の特徴を思い出していく。

カティアは斧を使う。

アイリスディーナは盾と槍を。

ポーゴの双星イルフは弓や魔法。

アルフは刃物、特に鉤爪。

レオルネント不明。

私。

扉に気配が近づく。

ノック。

「ケイティ様。ご案内いたします」

「わかりました、すぐに行きます。」

立ち上がると椅子も鳴らなくなる。

「私はそんなに重くないから。」

捨てセリフと共に部屋を後にした。

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