VR技術の発展により国際競技大会VRオリンピックが開催されるようになった未来で、将来のVRオリンピック選手を育てる養成校に入学した主人公・堤瑠太が、仮想世界『アナザー・ワールド』を楽しみながら、日本代表チームの選抜プレイヤーとしてチャンスを掴んでいく展開が胸を熱くさせる。
モンスターの一部を身体に取り込むキメラ型という特殊なキャラを選択したために、スタートからいきなりつまずいてしまうのだけれど、特訓を重ねて今までできなかったことが次第にできるようになり、個性や長所を活かした戦闘スタイルを確立してプレイヤーとして成長していく姿に期待がふくらむ。
誰にも真似できないオンリーワンなプレイを魅せるというのがゲーマー魂をくすぐるのだ。
学生時代にこんな学校があったら私も入学したかった。
本編は瑠太が日本代表チームの強化選手に大抜擢されたところまでだが、是非ともレベルアップした彼の力を実戦の中で見てみたい。
(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=愛咲優詩)