第37話墓前での報告
天気がよいから気分がいいのか。それとも曇りや雨じゃないからなのか。目覚める前に悪夢にうなされなかったからか。朝食が
いずれにせよ、ご機嫌な夏の朝。
俺はスミレ、瑛太といっしょに、ルリの墓参りに来ていた。
ここは
ルリの墓前に線香をあげ、スナック菓子やドーナツを
俺はルリに鈴木大介が火事に焼かれて死んだことを報告した。
結局、鈴木大介は、警察によって事故死として処理された。それとともに
鈴木大介に誘拐された四人の女たちも無事解放された。
ある日、匿名の電話が警察に来て、密告者の言う通り、土建屋が資材置き場にしていた郊外にある倉庫で行方不明になった四人の女たちがそろって発見された。女たちは皆、記憶障害をきたしており、警察は鈴木大介との関係はおろか、誘拐事件そのものの究明には未だ至っていない。
違法売春組織D−7は顧客に
娼婦たちもそれぞれの道を歩んでいった。セレブと結婚した女もいれば違法ドラッグにハマって死んだ女もいる。
俺の経験則だが
アンタも知らず知らずのうちにピンクのカーネーションを見かけることになるだろう。何もビビる事はない。アンタがクソみたいな状況の時、ピンクのカーネーションは面白いジョークを言って
ルリの声が聞こえてきそうな気がする。俺の墓前での報告は続く。
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