第34話呪いを解く儀式、その2
13番倉庫に入るためドアを開けると同時に
13番倉庫内は
どこからか大勢のシュプレヒコールが聞こえる。
「まず、鈴木大介を探そう」
俺は麻由さんの耳元で叫んだ。
音楽の爆音は続く。遠くで、スミレが女数人とスマホを手にして自撮りしている。男子の
スミレと女たちが大声で
「鈴木大介、知らない?」俺も大声を出した。
紺とイエローのコントラストがはっきりしたワンピースを着た女が、閉じた唇に右手人差し指を当て「それは言うな」とのジェスチャーをした。そのあと倉庫の奥を指差す。音楽とリアル太鼓の音がする方だ。
「ありがとう!」
俺は礼を言い、麻由さんの手を引いて奥へ奥へと進む。麻由さんは麻由さんでスミレの手を引いている。
遠くのヒョウと目が合った。女は金色の髪にレオパードのワンピースドレスを着ていて血に
人混みのジャングルの中、三人が迷子にならないように、
俺たちは倉庫奥に到着した。大きなステージがある。そのステージ上には
見るとステージの横には、最新のハイテク機器が並ぶブースとキーボードに囲まれたDJがいた。リアル太鼓の
ステージ前は人だかりができていて、
俺は近くの男を
「あの男は鈴木大介だ、今、
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