第9話 ――受けてはいけない依頼――
ギルドを結成したものの、結成されたばかりの新ギルド。
知名度は悲しいくらい程に全くない。そんなギルドに依頼が舞い込むわけもなく。
《蒼の騎士団》の三人は暇だった――。
「暇だぁぁぁ!」
暇の境地に達したトムが不平を叫ぶが、ミナもテイルも言葉を発する気が起きなかった。
《蒼の騎士団》を結成してから三日が経った。その間に依頼や相談があった回数はゼロ。依頼掲示板を見てみても、レベルの低い自分たちでは要件を満たせず、受けられないものばかり。
テイルもずっとイライラしていた。
クレイルベインの門の前でボケーッとただ空を見つめていたミナを見かねて、爺さんが話しかけてきた。あの派手な爺さんである。
「お主たち、暇そうじゃのう……」
「冒険者も仕事が無いとこんなに暇だとは……思ってもみませんでした」
ホッホ……と爺さんは笑っている。
そんな爺さんを見て、テイルが不平を漏らした。
「いらつく爺さんだ……。笑ってんならなんかクエスト紹介してくれよな。俺は早くこいつらから解放されたいんだ」
「ん~……ま、たまにはワシが手伝ってやっても良いかの」
「え!? 本当ですか!?」
ミナは目を輝かせ、祈るような目つきで爺さんを見つめた。
「そ、そんなに見るでない。ワシはここのお偉いさんと知り合いでの。そこのお偉いさんが言ってたんじゃが、聞く気はあるかの」
「もちろんです!」
トムも爺さんの話に飛びつく。そっぽを向いているのはテイルだけ。
「ふむ……。王都の近くにポイ村という小さな農村があるんじゃが、そこがモンスターたちに荒らされているらしい。ポイ村の村長がクレイルベインに依頼を寄越してな、冒険者を何人か派遣してモンスター退治をやってもらいたいらしい。あの辺りは凶悪なモンスターを見かけたという話も聞かんし……お主らでも大丈夫じゃろ。行ってはくれんか?」
話を聞いたミナは身を乗り出して答えた。
「ぜひ! ぜひ! 行かせてください!」
「ほっほ。じゃあ頼むぞ。ポイ村は王都からまっすぐ南。馬車に乗らずとも、徒歩で行けるじゃろう」
ミナとトムは二人してお礼を言った。
「あ、ありがとうございます!」
「ほっほ。気を付けてな」
爺さんは笑顔でつぶやくと、門の中に消えて行った。
「……ったく、怪しいジジイだぜ」
テイルは爺さんが入っていた門をしばらく凝視していた。
「そうと決まればまずは旅の準備よ。各自必要なものを買い集めたら南門前に集合ね!」
「おー!」
「了解」
三人はそれぞれ装備や道具を整えるために歩き出した。
爺さんは三人の姿を脳裏に思い浮かべ、一人つぶやく。
「ポイ村の依頼、決して受けるべからず、か。ホッホ……」
* * *
『じゃあ、休憩もかねて冒険の準備ですね。これをどうぞ』
GMはそう言ってプレイヤーたちに紙を配った。そこには武器、防具、アイテムのリストとその値段、効果などが細かく書いてあった。
『所持金は500Gですからね。買い物は自由にしてくれて構いません』
「そうねえ……私はポーションとか毒消しとかでいいや。武器も防具も初期装備があるから」
光は合計で300G分くらいポーション類とどくけしを買い込んだ。同様に晴人はポーション類を少しと、ロープなどのいわゆる冒険グッズをたくさん買い込み、全部で450Gくらい使った。
テイルは初期装備だけでほとんど十分だったが、渡された紙に妙なものを発見した翔一がGMに質問した。
「GMさん。この、エネルギーボールってのは何だ? 値段も書いてねえし」
GMがわずかに笑みを浮かべたのが翔一には見えた。
『それはですね、秋川君、もといテイル専用アイテムですよ。無料ですから持っていてください』
「……わかった」
『あ、それと春日崎君。ちょっとこっちに』
「何?」
すると二人は教室の隅でこそこそ話し始めた。冬島が晴人の耳元で囁くので、晴人が耳の裏を赤くして照れていたのが翔一にはわかった。
やがて二人は戻ってきて、自分の席に座る。
晴人は自分のキャラクターシートのアイテム欄に何か書き込んでいたようだが、翔一には何を書いたかまではわからなかった。
『さて皆さん、もう買い物は済みましたね』
三人がうなずくのを確認したGMは、セッションを再開する。
* * *
爺さんから依頼を受けた、ギルド《蒼の騎士団》の三人は、王都セントイリアスを出発して、一路、ポイ村へと向かう。
装備を整えてきて三人の見た目も変わっていた。
騎士のミナは顔が見えるような兜をかぶり、マント付の銀色の鎧に身を包んでいる。チャームポイントの羽飾りもしっかりつけており、背中には両手剣クレイモアを背負っている。分厚い重鎧を着ていることもあって、彼女の胸はますますぺったんこである。
「おい、澄泉……」
何だか恐ろしげな視線が向けられたが、続けることにする。
トムはローブを羽織り、いかにも魔法使いらしい、先のとんがった帽子をかぶっていた。手にはシンプルな棒が握られている。腰には何やら怪しげなものが装備されているらしい。
テイルは青いユニフォームに身を包み、手にはミサンガ。そしてエネルギーボールという見るからに特殊な紫がかった黒いボールを抱え、足にはスパイクを履いていた。
「あんた、その恰好……なめてんの?」
ミナは怒ったような、呆れたような目でテイルを見る。
しかし、テイルはまるでお構いなしというふうで、
「へっ。これが俺のスタイル。あんたには関係ないね」
と、軽口をのたまった。
奇妙なテイルの恰好に、トムはつぶやく。
「別に文句を言うわけじゃないけど……テイルって何の職業なの?」
「俺? 俺は見ての通りサッカープレーヤーさ」
テイルの返答に、ミナもトムも唖然としてしまった。
サッカープレーヤーが冒険者? 全く意味がわからない。だいたい、特に武器を持っている様子もないし、これでモンスターを退治できるのだろうか? 甚だ疑問である。
トムは声を荒げて言った。
「ちょっとGM! こいつの職業意味わかんないんだけど!」
しかし声を荒げたトムに対し、天の声は実に落ち着いていた。
『別に変ではありませんよ。セントイリアス王国の国技はサッカーなんですから。まあ、私が理解でき、シナリオ進行を大きく阻害しなければ基本的に何をしても自由なんですよ。ここでは、この私がルールなんですから』
「俺が言ってるのはそうじゃなくて、サッカープレーヤーがどうやってモンスターと戦うんだよ! そんなRPG聞いたことねえよ!」
『まあ、そこは秋川君の発想力次第ですね』
「フン……任せとけ」
自信満々にテイルはそう言ってのけた。
「ったくよ、頼むぞホント」
しぶしぶトムも納得し一行は先へ進んでいく。
見渡す限りの平原を三十分ほど歩いていくと、やがて村が見えてきた。おそらくポイ村であろう。
『はい、皆さんはポイ村の前までやって来ました。どうしますか?』
リーダのミナが言った。
「どうするもなにも、まずは依頼人に会わなきゃ始まんないでしょ。皆、それでいい?」
「OK」
「特に異論はない」
木でつくられた簡素な門をくぐり三人は村の中へと入った。
汗を垂らし、畑を必死に耕すおじさん。井戸で水汲みをしているおばさん。木陰でボケーッと空を眺める老人。虫を追いかけまわす子供たち。家畜たちの放つ独特なにおい。
よくある農村の風景がそこにはあった。人口はそれほど多くはないようで、藁づくりの家がちらほらと散見されるだけである。
近くで作業をしていた農夫に、自分たちが村長の依頼を受けてやって来た冒険者であることを伝えると、彼は快く村長の家まで案内してくれた。
村の真ん中辺り。小高い丘の上に村長の家はあった。村全体が見渡せるだとかの理由でこの場所に代々村長の家は建つらしい。
家の中ではちょっと青い顔をして村長が待ってくれていた。
やって来た三人を温かく出迎えてくれる。
「おお、よくぞおいでなすった。あなたたちはクレイルベインの方々ですな」
「はい。クレイルベインに所属する、ギルド《蒼の騎士団》です。私がリーダーのミナ・ミルフォード。こっちのちんまいのはトム。そしてあの変な奴はテイル・シュートです。以後、お見知りおきを。早速で悪いんですが、依頼の内容を詳しく教えていただけないでしょうか」
「さすがは国一番の大ギルドの冒険者。やる気もすごいですのぉ。私からの依頼は手紙でお伝えしました通り。モンスター退治ですじゃ。ポイ村は見ての通り農業が主産業の農村での。村の者たちは、作物を育て、王都に出荷することで生計を立ててきたのじゃ。ここは近くにきれいな水の流れる川があってな、うまい作物がとれることでちょっとは有名だったんじゃ。それが最近になって、川の水が若干濁り始めての作物の品質が落ち始めたのじゃ」
「川の水が……汚染されている……」
トムが考えるポーズをとりながらつぶやく。
「そう。原因は不明じゃがな。それと時を同じくして、田畑が何者かに荒らされるようになったんじゃ。荒らされるのは決まって夜になってから。畑に残された足跡をみると、おそらく裏山を根城にしているゴブリン達がイタズラのつもりでやっているんじゃろう。わしらにとってはたまったもんじゃないがの」
「つまり、今回の依頼は裏山のゴブリン退治、というわけですね」
「まあ、そういうわけじゃ。じゃが姿を確認したものはおらんし、ゴブリンではないという可能性もある。その辺は注意しておくんなまし」
村長の話を聞いたミナたちはゴブリン退治の依頼を受けることにした。
村の人たちに、ささやかながら幸せな生活を取り戻す。ミナはゴブリン退治に燃えていた。これが「民の暮らしを守る騎士」の第一歩だと。
トムはゴブリン退治に向け、魔法の自主練を始めていた。しかし、あまりの威力で村人たちに笑われていた。
テイルは川の汚染が頭に引っかかっていたらしく思案顔で空を眺めていた。
三人は村長の家で、ゴブリン退治の作戦を練った。
ゴブリン――。トムが先ほど王都で購入したモンスター図鑑(冒険者向けお手軽携帯版)によると、ゴブリンは、ちょうどトムと同じかもう少し小さいくらいの子鬼らしい。一匹一匹は大した強さではないものの、集団行動を好み、連携攻撃をしてくるため、注意が必要、とあった。討伐推奨レベルは1だが、百聞は一見にしかず。実際に遭遇してみないことにはわからない。
村長の話によると、田畑が荒らされるのは決まって夜らしいので、三人は待ち伏せて退治する作戦をとることにした。他にも、トムがゴブリンのコスプレをして、相手が油断している間に叩く(テイル発案)とか、ミナが魅惑のボデェ~でゴブリン達を魅了しその隙をついて叩く(ミナ発案)などの作戦案が出されたものの、いずれも却下された。
今夜は長丁場になるかもしれないので、三人は頃合いになるまで心優しき農夫の家で休ませてもらうことになった。
藁でこしらえたベッドはふかふかで、とってもいい匂いがした。三人はそれぞれベッドに転がり込むと、すぐさま眠りについてしまった。
* * *
「ほら起きなって。もう夜も頃合いになってきただよ」
農夫に起こされたミナは襲ってくる眠気を振り払うようにベッドから勢いよく飛び起きた。そしてそのまま、トムを叩き起こす。テイルの姿はない。どうやらもう起きて外にいるらしい。
ドアを開けて外に出ると辺りはもうすっかり夜のとばりが降りていた。空を見上げると、街灯が無いおかげで、満天の星たちがきれいに見えた。昼間とはうって変わって若干うすら寒い。外を出歩くものは三人の他に誰もいない。村はまるでゴーストタウンのような不気味な静けさに包まれていた。
「作戦開始よ」
「いよいよだね」
「よし」
三人はこそこそと忍び足で家の裏に回り、畑をじっと見張る。
「ふぁ~」
トムが欠伸を漏らした。もらい欠伸でミナもテイルも大口を開けた。
あれから一時間ほど経ったが、何も起こらない。いいかげん飽きてきた。村長の話はデマだったのではないか、という考えが三人の頭をよぎる。
いよいよ瞼が重くなってきたころ、突然にザザザ……という足音が聞こえる。
「やっと来たわ!」
「長かった~」
「いよいよご対面か」
真っ暗ではっきりとはわからないが、闇の中に確かに何かがいる。しかも少なくとも五つ以上の気配を感じる。そいつらは畑の上でなにやらごちゃごちゃとやっている。
「行くわよ……。準備はいい?」
「大丈夫!」
「問題ない」
「よし。いざ突撃!」
三人は一斉に畑の中でうごめく集団に特攻を仕掛けた。
~戦闘開始~
GMは机の上にマップシートを広げ、三人と敵の位置関係をチェスの駒で示した。
『行動値は速さ+感知ですから、行動順はテイル、トム、ミナ、謎の敵ですね』
「敵って……ゴブリンだろ」
トムが首をかしげながら言った。
「さあ……? 暗闇ですからね。それにモンスターは自分のターンに識別判定をするまで正体は判明しませんからね。では、テイル何をしますか?」
「俺は待機だ」
「てめぇ、攻撃しろよ!」
と、トムが文句を言うものの……
「だって真っ暗なんだろ。ボール蹴ったって当たるわけないじゃん」
テイルの指摘は至極真っ当なものだったため、トムは反論できなかった。
『じゃあ、次はトムですね』
「僕は……とりあえず魔法で攻撃だ!」
『それでは、まず命中判定ですね。シートに書いてある通りの計算式で値を算出してください』
「よし魔法攻撃は……と、2D+5だな。えい!」
トムが二つのサイコロを振って出た目は5と5。先ほどの計算式に当てはめると、合計で15だ。
『じゃあ謎の敵の回避ですね』
GMも二つのサイコロを振る。出目は1と2。
『あら、命中しましたね。じゃあダメージロールですね。トムは……ファイアーしかまだ使えませんね』
「よし。ダメージは2D+10ね」
トムが再びサイコロを二つ振った。出目は……両方とも1。
『あら、ファンブル……』
「フン。くらえ! 集いし火の聖霊よ、悪を葬る業火を我が右手より放たん! ファイアー!」
「だっさ……」
ミナが呆れたような声でつぶやいた。
トムの右手にポツポツと鬼火のように赤い光が現れ始めた。光はやがて彼の右手に収束し始めたかと思うと、突如ボワッと燃え上がる。トムはその火の玉を謎の敵に向かって投げつけた。見事、それは命中した。
しかし、謎の敵はちょっと熱がっただけで何ともなさそうだ。
「ど、どういうことだ……? 僕の魔法が全く効かないだなんて!」
驚くトムに対し、ミナは冷静に答えてやった。
「見習い程度の魔法じゃあれが限界よ。ホント使えないわね」
「ぐっ……。言い返せない……」
今のトムの攻撃で、謎の軍団は完全に三人の存在に気づき、敵意をむき出しにする。
『次はミナの番ですよ』
「私は前に進んで剣で攻撃」
『暗闇ですからね……命中判定はサイコロ一つ減らしてくださいね』
「そんな、当たるわけないじゃない!」
不平を言いながら、ミナはサイコロを一つ振った。出た目は6。ミナの命中判定の計算式に当てはめると、合計値は8。
「くっ……低い……!」
続けて、GMが回避判定のためサイコロを二つ振った。出目の合計は9。
『うーんと、あら避けちゃいました』
てへ、とGMは舌を出して見せる。
『さて次は私ですね。フフフフフ……』
「なんか……いつもの冬島じゃ、ない……」
テイルはGMの豹変ぶりに少し恐怖する。
『謎の敵は皆さんに向かって一斉射撃! これは必中攻撃です!』
「「「そんなバカな!?」」」
『言ったでしょ……私がルールだと』
謎の軍団はミナたちに向かって、暗闇の中、一斉に矢を放った。真っ暗闇だというのに、放たれた矢の軌道は正確そのもの、一つも外れることなく命中した。
鏃には強い痺れ毒が塗りたくられていたので、矢が命中した三人はそのまま地面にどさりと倒れ伏し、ピクリとも動くことができない。
「ぐっ……」
「そんなのありかよ……」
「ずりいぞGM……」
『フッ……別にいいのです。私がGMですから』
動けない三人に謎の軍団はじりじりとにじり寄ってくる。
もはや絶体絶命と思われた時、突然ホラ貝の音が村に響き渡った。
すると、それまでこちらに敵意を向けていた謎の軍団は撤退し始めた。
運が良かったのか、三人は何とか殺されずに済んだらしい。やがて、全身に毒が回り視界がだんだんぼやけてきた。そして、目の前が真っ暗になった――。
~戦闘終了~
目が覚めると三人は村長の家のベッドで横たわっていた。
「おお、目が覚めたか。朝になって様子を見に行ったら、畑で苦しい顔をして倒れていたのでな」
「す、すみません。ありがとうございます……」
ミナは村長に礼を言い、トムとテイルを連れて、昨夜の現場に向かう。
畑は見事に踏み荒らされており、村長が言うように、モンスターと思わしき足跡が見られた。
めちゃめちゃになってしまった畑を見てトムはしゅんとする。
「はあ……。待ち伏せまではうまくいったのになあ……」
ミナもそんなトムを見て嘆息する。
そんな中、テイルが畑でキラリと光る何かを発見した。
「お、おい……これ、何だ?」
そう言ってテイルが手に取ったのは、奇妙な模様の紋章が施されている腕章。渦巻き模様に二つの剣が交差している。当然、ミナもトムも、そしてテイルも見たことは無い。
しかし、その腕章を見た農夫が目を見開いて叫んだ。
「そ、その腕章は!」
「お、おじさんこれが何か知っているんですか?」
ミナの問いかけに対し、農夫は恐る恐る答えた。
「その腕章はこの村の裏山のふもとの森を根城にしている山賊団、《オーレン一家》の腕章だべ。なんであいつらがこの村に……」
農夫の言葉が本当ならば、昨夜村の田畑を荒らしていったのはゴブリン達ではなく、《オーレン一家》の山賊たちということになる。
「《オーレン一家》聞いたこともねえ名だな……」
テイルがそうつぶやくと、
「王都に伝わってねえのも無理もねえべ。あいつらはセコイことばっかりやってる山賊らしいからな」
「小物ってことか……」
農夫は必死にミナたちに嘆願し始めた。
「あんたたち、冒険者なんだべ! 《オーレン一家》をとっちめてけれ。オラたちとって大事な田んぼや畑がこんなにされて黙ってられねえ!」
「もちろんです。皆、いいわよね」
ミナの言葉にトムもテイルもコクリと頷いてみせる。
「そうと決まれば、
「いや、スマン。そこまではオラ知らね。けんども、噂では洞窟の中にあるとか……」
「わかったわ。それじゃあ皆、出発よ!」
「「「おー!」」」
かくして、三人はポイ村を出発し、裏山のふもとの森へと向かった。
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