第4話 必要な大前提
世間は今、ゴールデンウィーク真っ最中。私の身内も、久し振りに実家に帰ってきました。……連れを引き連れて。リア充め。
そんなネタはさておき、その身内がまだ地元の学校に通っていた時のこと。まだ幼く、好奇心ばかり強く、結果大失敗して恥ずかしい目に遭う、といった工程を何度も繰り返していた私は、いつしか目立たないところでひっそりと遊んでいました。そんな時に、その身内が私に言った言葉があります。
「隠すくらいなら、いっそやらなきゃいいじゃん」
恥ずかしがって隠しながら遊ぶくらいなら、いっそのことそんな遊びしなきゃいい。みたいなニュアンスだったと思います(如何せん、もう十年以上昔のことなので記憶が曖昧で)。幼いころの私は、強く衝撃を受けました。主に、そもそもの原因のひとつにあんたも含まれてんだろ、的な方向で。
そのセリフを今思い返してみれば、小学生のクセになんて深いセリフを吐きやがったもんだと思います。将来絶対優秀ですねそいつ(実際優秀)。
で、そのセリフを昨日身内の顔を見て思い出しました。そしてそのセリフの”隠す”
の部分に当てはまる事柄を、今まさに私は趣味として行っているからです。
そう、小説書きです。私は小説を書いています、と言ったのはここを除いて一回だけです。家族全員私が小説を書いているなんて知りません。
じゃあ、小説を書くのを辞めるのか。いいえとんでもない。やめてたまるかです。やっと見つけた趣味をおちおち捨てられるかってんです。なので私は、そのセリフを別の解釈で受け止めます。
「隠さないのなら、やればいい」
それを、今の私に当て嵌め、ちょっと書き方を変えたものがこれ。
「小説を書きたいのなら、それを隠すな」
自信を持って”小説を書きたい”と言えるようになれ。自信を持って”小説を投稿しろ”。そして、”私らしく在れ”。そんな心構えが、小説を書く上での大前提だと、私は思います。
駄文や、酷評な内容、そもそもアウトな内容の修正はあとからです。まずは、自信を持つことが大切なのです。
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