男性向けとか女性向けとか、って別けるの辞めたい ――ジャンルの話①
2ちゃんねる、という存在を忘れていました。自分が利用しないものでして。
こんにちは、
ネットコミュニティ的な話はちょっと置いておいて。
小説を投稿する、或いは書こうとしている、と仮定しましょう。
必ずぶつかる、単純な筆力以外の関門。
ジャンル分け。(あとタグ付け。
読者が読みたい感じのものを選びやすくするために存在する区別。
この作品は、~な世界観で、~が主題で、○○描写があり〼
などなど。
必要なもの。私も読むものを探すときは使います。
でも、書くときには、なんとなく邪魔っけです。
商業作家で、編集部やその他関わる方々と打ち合わせて書くなら、「どういうものにしましょうか、どっち方面に寄せましょうか」となるのでしょうが。
自分一人で“思いついたまま”に書くとすれば。
ジャンル、というのは、言わばアピールポイントであり、人からどう見られるかという部分になります。
書いているものがどんなジャンルか気にするということは、人からどう見られているか考えながら振る舞っているということです。本当なら、好き勝手書いてるはずなのに。
公開するなら読まれたい。だから、人からどう見られるか気になる。
できるなら、「面白い」「こういうものが読みたかった」と、言われたい。
でも、その気持ちが強すぎると、“思いついたまま”のものではなくなります。
私が考えている「創作の本来の役割」は、「互いの心と心の間を埋める」ことだと思っていて。
共通の創作物を通して、立場や価値観の違う者同士が歩み寄るというか。
普通に話し合ったりするのでは埋められない部分の仲介をするというか。
「いじめられる辛さ」とか「愛情の育み方」とか「旅の素晴らしさ」とか、それだけ説明しても分からないから、小説や物語にします。
それなのに、いくら分かってもらえるように表現しなきゃいけないからって、読者の顔色を見て中身や味付けを変えていたら、その隙間は埋まりません。
個人的に一番“深い溝”は、男向け、女向け、と言われるものです。
一番身近な隙間で、一番歩み寄って埋めていかなければならない男女間。
それなのに、感性を共有しあう創作物で「これは男性には面白くないよ」「これは女性にはわからないよ」みたいにするのはどうなのですか。
怪獣やロボットがでてくると男性向け?
恋愛描写がないと女性にはつまらない?
男向けには三角関係は要らなくて?
女は戦闘シーンは眠くなるって?
いやそれ男女関係ないですからね。
(だいたい、男性向け女性向けってファッション誌が言ってる事ですからね。ファッション誌って広告の塊ですからね。「イケてる」「イケてない」とか格付けして、服とか化粧品とかブランド物とか買わせたいだけですからね。おどらされちゃだめだよ)
市場的には、そういったある程度の傾向は絶対にありますけれど。
いくらそういった傾向を分析して、入れたいものを削りつつ盛り込んで、ウケそうな作品を作っても、必ず文句を言う人は出るのですよ?
「こっちは折角合わせてあげてるのに」
みたいな気持ちになりませんか?
工業製品を作ってるつもりじゃないなら、自分が創作者だと思っているなら、「一通り聞いて、全部無視する」くらいの気概は持ちたいですね。
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