第44話
「トローフガーゴイル
LV七〇 HP一四〇〇〇 BP六〇〇〇
長年のあいだ、雨どいとして、風雨にさらされたガーゴイルは生命をもち。
怒り狂ってストライキを起こし、人々を上空から見下ろしおそう。
雨どいとして生きてきたために、いつもビチョビチョ。
よく興奮してるからかカンテラもききにくい。夜のボイコット町の郊外周辺でみかける。なの」
「BP六〇〇〇ですか……、まずいですね、もう遠目に町がみえてるのに……」
「どうするデスか? 逃げるですか?」
「空を飛べるやつからは、逃げられる気がせんのう……」
「やっちゃうのー?」
「やるしか……、ないか……?」
「お仲間がこないといいのう……」
俺たちは、武器をぬいた。
マヤさんは装備なしか。
ガーゴイル LV七〇 HP一四〇〇〇/一四〇〇〇 BP六〇〇〇
ヤキソバ LV一九 HP 四二九〇/ 四二九〇 BP二六三〇
テッシ LV一九 HP 三七二〇/ 三七二〇 BP二七七〇
カゲヤマ LV一九 HP 四一〇〇/ 四一〇〇 BP二五〇〇
マヤ LV一三 HP 二六四〇/ 二六四〇 BP一一七〇
「グルルルル」
ガーゴイルがうなり宙を飛ぶ。
いどう速度は、けっこう早いな。
「変なさけび声だねー」
「そんなこと言ってる場合じゃないですよ。マヤさん詠唱おねがいします」
「はいはーい」
「わたしたちは、マヤさんを守りましょうデス。マヤさんがやられたら、負けです」
「わかったのじゃ」
マヤは、詠唱に入っている。
「グルガアアアア」
ガーゴイルの腕から、霧がはなたれ。
それは、俺の頭のうえで収束し雲になり、ものすごい勢いで水を射出する。
「二枚おろし!」
俺の技は、水の束には当たらずにからぶる。
「クラウドシャワー
BP八〇〇〇で攻撃 四レンジ 範囲内の対象に四レンジ上から下に攻撃 なの」
ヤキソバに 二八九〇ダメージ
「ヤキソバの攻撃は空ぶったけど。上昇したBPは有効だったみたいナノね」
「そうか」
「ブランクキャンセル、ブレイブヒール!」
「ブランクキャンセル、治癒の護符! さらに、ブランクキャンセル、減退の呪符じゃ」
「スキルの空うちですか?」
「マヤ殿の詠唱の時間をかせぐためじゃ。スキルを使い続ければ、一回あたりの連携時間はのびるからのう」
「なるほど」
俺は、二人の回復をうける。
ヤキソバはブレイブヒールで、七五六回復。
さらに治癒の護符で、三七〇回復。
ガーゴイルは俺たちの周囲をとび、また空中をすれちがうように飛んでいる。
マヤさんは、どうやら詠唱が終わってるはずだが、なぜうたないんだ?
四レンジ以内のときも、いくどかあるはずだが。
「グルルルル――、」
ガーゴイルはうなり声をあげ、何かをとなえながら、低空飛行でつっこんできた。
「まってたよ! パイロフレイム!」
マヤさんの手から、炎の柱がおそいかかる。
それをみたガーゴイルは急ブレーキでとまり、別のうなり声をあげ。
手から、円形の水の壁を出現させた。
「トローフシールド キャンセルスキル
火属性の攻撃に対して、BP+四〇〇〇」
ガーゴイルに 二七一五ダメージ。
ガーゴイル LV七〇 HP一一二八五/一四〇〇〇 BP六〇〇〇
ヤキソバ LV一九 HP 二五二六/ 四二九〇 BP二六三〇
テッシ LV一九 HP 三七二〇/ 三七二〇 BP二七七〇
カゲヤマ LV一九 HP 四一〇〇/ 四一〇〇 BP二五〇〇
マヤ LV一三 HP 二六四〇/ 二六四〇 BP一一七〇
「あいては何かをキャンセルして、ガードしたみたいナノね」
このHPで、炎たいさくの技をもってるのかよ。
やべえな。
「ところでマヤさん、なんですぐにマジックを使わなかったんですか?」
「パイロフレイムは地面をつたっていくから、空中の敵にはあたらないんだもん」
「え? そうなんですか? ほかのスクロールは?」
「ほかのは持ってきてないよ。だってバイトおわって、そのまま来たんだもん。この『パイロフレイムのスクロールのつづりセット』だけだよ」
ガーゴイルはさっきの一件で、だいぶ警戒してるそぶりをみせている。
「まずいのう……。もし、やつが今後おりてこないなら、きびしい戦いになるのう」
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