14. みれにん流コンテンツ配信の楽しみ方

 『ディスクライター』や『ソフトベンダーTAKERU』に触れた際に何度か口にしておりますが、近頃は各ハードともネットワーク経由のコンテンツ配信がとても充実していますね。

 新作の超大型タイトルから過去の名作まで、家にいながら、ひいては画面に向かったまま入手して即座に遊べてしまう。夢みたい!

 さて、やはりそんな中で私が特に利用しているのは――もうここまでお話を読んでいただいているみなさまならば、当然おわかりかと思いますが――過去の名作たちですね。

 そうなってくると、配信中の膨大なタイトルリストからピックアップしてあげないといけないわけですが、このピックアップの仕方は私的には大まかに二通りのパターンがあります。


 一、過去遊んだタイトルを懐かしむため、もしくはやりかけだったので再挑戦するためにプレイしたい!

 二、名作と言われていたけれどなんらかの理由で実は未プレイなのでプレイしたい!


 まずは一。

 これはまあハードル低めで気軽に遊べちゃいますよね。

 すでにプレイの感覚が染み付いているので新たに覚えたりするようなこともありませんしね。ちょっとした気晴らし程度に遊びたいときにはこうなります。

 わりと最近ダウンロードしたものだと、PlayStationStore――PSP、PS3、PSVita、PS4対応のコンテンツ配信ストア――でPS版『リアルバウト餓狼伝説』『パカパカパッション』、PS2版『ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-』あたりですね。

 ……このタイトル見れば、私の同人誌やWeb小説読んでくださっている方なら「ああ、あの話のあたりか」と思い当たるところはあるかもしれません。

 そう考えると、私の目的としては「お話を書きたいので遊ぶ」という特殊なものも出てくるわけですね。

 ちょっと話は逸れるのですが、私がお話中にゲームを登場させるときには、よほど不可能な理由でもない限り実際にプレイしてから書くことにしています。そうしないと、そのゲームを遊んでいるときのリアルな感情が伝えられないじゃないですかっ! これが楽しいだとか、このボスを倒すのがほんとつらいんだとか、この人のこのセリフがぐっとくるんだとか。そういうのを今でもはっきり覚えているくらいプレイしていたタイトルもあるのですが、やっぱり実際にやり返してみるとより明瞭に思い出されるものです。

 とまあ、そんな感じでもし拙作中に出てきたゲームでなにかしら感情が動いたということがあったならば、ぜひともダウンロードして遊んでみることをオススメしますよ! すでにプレイしたことがある方でも、数年ぶりのプレイで新たな発見があるかもしれませんね。


 そして二。

 未プレイとなるとハードル高めですね。

 ファミコンくらいの頃のタイトルならば、それほどややこしい操作やルールもなくすんなり楽しめるかもしれませんが、問題はPSあたりからですかね。

 当時名作と言われていたタイトルともなると、そんなに単純なゲームではないはずです。大概の場合、ややこしい操作やルールを覚えこまなければ楽しめません。しかも今のゲームからは考えられないほどの粗ーいポリゴンでとっつきづらさ倍増。

 なんでわざわざそんなハードル越えて遊ぼうとするのか問われると……うーん、『』、ですかね!

 だって、だってですよ? 「あれ、こんなゲームのエッセイなんか書いてちょっと偉ぶったこと言っちゃっているのに、アレやってないの!?」とか思われるの恥ずかしいんですもん!

 で、そうなったときに私の弱点が露呈するのです。という致命的な弱点が!

 私がプレイステーションPSを手に入れたのは1999年。翌年にはPS2が発売していることを考えると、かなり遅い入手時期ですね。

 しかもその入手理由が『PS版beatmaniaとToHeartをプレイしたいから』というなんとも偏った感じだったのです。

 そのため、PSで名作と言われる多くのタイトルがすっぽりと抜けているのですよね。私のゲーム史の中から。

 そんなわけでつい先日、新たな名作タイトルにチャレンジ開始しました。

 コナミの『METAL GEAR SOLID』です!

 あーもうこんな、今も続いている超有名タイトルじゃないですかーやだー。もちろんこれの前作のMSX版も未プレイです。シリーズ通して一切やったことないです。

 いやしかしこれ、最初のうちはバンバン見つかってバンバン撃たれてゲームオーバーばっかりだったんですが、慣れてくるとこう、ギリギリのところで見つからないように行動するとか、見つかってもうまいことまいてやったりするのが気持ちいいですね!

 メタ発言――ゲーム内キャラクターがプレイヤー側としての発言を行う――が割と多いのが気になったのですが、まさか攻略にまで関わってくるとは……。気づいたときには「あああっ!? これ気づかない人は一生気づかないでしょ!?」とか思いましたね。というかダウンロードで遊んでいる人ならなおさら、って感じでした。10分くらいで気づけてよかったなあと胸をなでおろした次第です。

 あと結構ボス戦なんかも難しいと思うんですけど、何度かゲームオーバーになると無線でヒントをくれるようになったりと、ゲームバランスがいい感じに調整されていますね。

 現在は洞窟で狼に食い殺されています。うう、狼うざい。


 そういった感じでコンテンツ配信を活用している私ですが、PlayStationStore利用率が異様に高いですね。

 やっぱり私の所持しているPSP、PS3、PSVita間でダウンロードしたタイトルが共有可能、というのが大きいです。しかも、ですしね。家でじっくり遊ぶ時間が少ない私にとってはすごくありがたいものです。

 今回はほとんど『PlayStationStore』のお話になってしまいましたが、他にも『バーチャルコンソール』『Xbox live』『Steam』『Project EGG』等、現在のプラットフォームであればそれぞれコンテンツ配信ストアは何かしら用意されているものと思われます。

 このように気軽に昔のタイトルが楽しめるようになったのです。魅力的な新しいタイトルを楽しむのもいいですが、それらのルーツとなったタイトルたちと遊んでみるのもたまにはいいものですよ。




 ちなみに『METAL GEAR SOLID』が終わったら、次はスクウェア――まだスクウェア・エニックスじゃない時代――の『パラサイト・イヴ』にいってみようかなと。原作である瀬名秀明の小説は好きだったんですよね。ゲームではどうなのか……ちょっと期待と不安が半分ずつって感じです。

 他にPSでの名作というと……なんでしょうねえ。山ほどありそうなので飽きることはなさそうですね。




 さらに余談でゲームからはかけ離れてしまいますけど、瀬名秀明といえば『BRAIN VALLEY』のほうが個人的には好きでした。脳科学や人工知能などのテーマをベースとしたSFですね。

 もう20年くらいも前なんですねえ。内容ほとんど忘れてしまったので読み返してみたいかも。そういうときに本なんかも最近は電子書籍の配信が充実していてとっても助かっています。ただ、ストアが乱立しているので利用先がばらけるとちょっとめんどくさい感じに……今実際、私がそうなっちゃってます。そろそろどこか一本にしぼるべきでしょうかねえ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る