第5話 ─止─
晴明達と一悶着を終え下に降りると、
母が夕飯を準備して待っていた。
「后、明日か明後日か会合ちゃうん?」
「おー、明日。言とか晴明も来るらしい。
オフクロは来るの?」
「なんだ?会合?え?」
「みんな呼ぶんや。思い切ったな…
私は行かへん。止めとかなあかんしな」
苦笑と呆れが混ざったかのような表情だ。
「あー………」
「比紗、后、会合ってなんだ?
比紗にも関係あるのか?なぁ、」
「うるさい。知らん」
「え?知ら………后、」
「……………」
「それより御門、明日は空いとる?」
「…知らん。“会合”とやらがあるんだろう」
あー、親父拗ねた…
「やから、そんなもん行かへんし
明日空いとるか、言うてんねん」
「比紗……俺と出かけるために行かないのk…」
「ちゃう。自惚れんなや」
「照れ隠しか。可愛いな」
「って事で后、明日はパスや」
「おー。ありがとう」
「比紗、明日はどこでデートだ?」
「知らん。候補は御門が挙げときなや。
──それと后、10周年やから〜言うて、
舞琴ちゃんと舞音ちゃんが衣装届けに来て
くれやったよ」
「おー、また見とく」
「俺が決めていいのか!
衣装とやらが気になるがデートプラン優先
だ!考えてくるぞ!」
御門は即刻、瞬間移動してしまった。
「はいはい、行ってらっしゃい。
……な、私が止めといたら安心やろ?」
確かに。
正直、母に感動すらしている。
「うん、スゲー安心。ありがとう」
「ん。后、味見して。それと、そことそこの
お皿持って行ってくれる?」
「はーい」
「それで終わりやし言ちゃんら呼んできてな
…今日はついて来てないんやな」
「うん。会合の話するからって止めてきた」
「そーか。じゃあ、呼んでくるの頼んだで」
「はーい」
「───言、晴明、皆ー、ご飯ー!」
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