終わらない一人お茶会
どこまでも白い空間。マリは椅子に座っていて、前には白いテーブルクロスをかけられた大きくて円いテーブルがあります。そのテーブルには所狭しと飲み物やお菓子が置かれていました。
紅茶にジュース、ケーキにマドレーヌ、マカロン、プリン、サンドウィッチ……。まるで大勢がいるお茶会のようです。けれどマリ一人しかいません。椅子もマリのものだけです。
マリが見ていない隙に、テーブルから湧き出るようにお菓子は増えていきます。なので食べても飲んでも一向にテーブルの上のものは減りません。そしてどうやらマリはこれらを全て食べなければならないらしいのです。とても苦痛に感じます。
テーブルが大きいのがいけない。こんなにお菓子がのらないように、もっと小さなものにしなければ。マリは減らないお菓子を眺めながら、そう思いました。
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