2015 5月

新鮮な感情を文に綴れることは非常に稀である。


文とは現実の逃避から成るある意味での自己実現という場合がある。苦難に直面したとき、人の心には迷いや悩み、解決策を模索するための思考の巡りへの嚆矢が放たれる。そこからの思惟の過程を、「文」として鮮明に美しく表現出来ること、又は物語の中にその感情を織り交ぜることの出来る人物が文豪と呼ばれるのだろう。名高い文化人は、過去に数々の人並みではない苦難に直面している場合が多い。その中で会得した感覚が、名作を名作たらしめるものになっているのだろう。つまり、臥薪嘗胆なくして、良き文は創作できない、と私は提言できる。


世の中で最も易いこと

それは年老いること


文への勘を測るため

私は文学の道へ征く


学ばねば

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