第82頁目 ― 38 ― シンドローム ―
― 38 ― シンドローム ―
ここまで行くと、かなりのヲタク症候群だろうか?。
こんなに、ヲタク達が手に取りあっている姿を見ると、凄い団結力を感じてしまう。
・・・でも、戦隊っぽい六人は倒れてしまった。
さあ、これからどうする?
勇次が、どんどんと進化して、とてもスタンダードな悪魔っぽく、黒く角が生えているし、腕の筋肉も凄くなって、その20メートル以上が、もっと巨大化しているような気がする。
で、でも、こんな勇次と、もしかして、オレ一人で闘うのか?
勘弁してくれよ――・・・オレが勝てるはずないだろうww
すると、オレの後ろで
「安心しなよ、五号室の人。私も応援するぜ!」
と、熱血をエネルギーにして、岩陰からおしめギツネが立ち上がろうとしていた。
仮面を外し、ピッチピチのコスチュームを丸で見せびらかすようにオレに近づく。
オレは、わりと強そうなおしめギツネが立ち上がった事で、少し安心する。
「ありがとう。オレはとても心強いよ。八号室の人は凄い力強い人ですね。」
ここで、八号室と言い、名前で呼ばないオレ。
はっきり言って、普段は通称で呼んでいるので名前は忘れている。
オレは、おしめギツネが立ち上がる時に手を伸ばし、起こし上げる。
そして熱気のオーラが
「一号室のあんな馬鹿に付き合って、戦隊ごっこばかりはできねぇぜ!
私は、凄い燃えてきた!
久々に手ごたえのある相手に出会えたかもな!」
オレとおしめギツネは、一瞬顔を見て確認し、呼吸を合わせて勇次に飛びかかった!。
勢いよく空中に舞い、おしめギツネのローリング・ソバットが
グバシュ!!ッ。
と、炸裂する。
すると、勇次はハエほ払うように、手を左右に振った。
その手がおしめギツネのボディに強く直撃する。
オレは、
が、
と、同時に、おしめギツネも地面に叩きつけられてしまった。
だが、オレは叩きつけられても、
オレの燃える精神は、冷めてはいない・・・
つ、強すぎる・・・
オレの手には終えるもんじゃないぞ・・・
ど、どうしたらいいんだ?
いったい、どうしたらいいんだ?
で、でも、な、なんとかしなきゃ・・・
あの勇次をなんとかしなきゃ・・・
でもオレにはまだ、多少の気力が残っている・・・
戦わないと・・・
オレは、近くで倒れている、おしめギツネを確認すると、
「大丈夫か?」
と心配する。
おしめギツネの外傷は大きく、地面に叩きつけられた顔の傷が痛々しく見えた。
それでも笑顔を見せて、ピースサインをオレに向ける。
「よかった。無事で・・・」
オレは、おしめギツネの安否を確認すると、
少しの気力を振り絞って、勇次に飛びかかろうとした、その時!、
勇次が、矢印のようなシッポで真菜美さんを巻き上げた・・・
「きゃーーーー!。たすけてぇぇぇ!」
真菜美さんが悲鳴を上げて助けを求める。
アフロ教授は、真菜美さんの手を握って助けようとしたが、間に合わなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます