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 普通、サンドイッチにコーヒーが合う、朝方の九時過ぎ。

 本当に似合うかは定かではないが、オレはおにぎりの方が好きだ。

 なんと言ってもこの、『 紅鮭のおにぎり 』と『 いくらのおにぎり 』が好きだ。

 親子召し取ったぜ(ΦωΦ) ふふふ…って感じのおにぎりの感じがいいなあ。

 でも、コンビニで温める時におにぎりをつぶされ、せっかくのおにぎりが原型もなく崩れ去っている・・・

 で、でも、ま、、、、まあ、いいかぁ。今日の所は許してあげよう・・・

 だが、今後あのコンビニには二度と行かないようにしよう。


 海を見つめながら、おにぎりを食べ終わり、癒された顔で日本海を見ている・・・

 この広い海、何もかも忘れてしまうのには、とてもいい感じだ。

 この先何処に指すか判らない道しるべ・・・

 まあ、のんきに好きなようなするかぁ


 オレは歩き、手前にある二車線の道路に出る。・・・


 店がいい匂いを出して海産物を焼き始めている・・・

 周りは夏休み一色だから、早い時間から営業しているのか?

 焼きとうもろこし。に、焼きイカ。に、サザエのツボ焼き・・・

 ぉぉぉ!。って感じの店が三軒並んでいる。


 オレは振り向きながらも、足を記念碑に向けた。


 ここから、再び海を見る・・・

 海を見ると何故か、黄昏な思いが心に表現されていく。

 時には、詩人になった気分にもさせてくれる、この広々とした輝いた海。


 人間、年を取るごとに記憶が断片化されていく。

 もし、パソコンのようにデフラグ出来るのならば、

 年に一度は断片化した記憶をデフラグしたい気持ちだ。


 断片化された記憶に、

 やってもいない記憶が紛れ込むと、

 あたかも自分がやってしまったように記憶が置き換えられてしまう。

 そんな、人間の複雑な脳。

 人間の脳って、とても厄介だと思う今日この頃。


 デジャブって言葉があるが、夢を見て、行った事も無いところに初めて行き、道が全部以前に来たことのあるような記憶が埋め込まれている。

 心理的には、以前に本で読んだ記憶が夢となってデジャブを引き起こすらしい・・・


 オレの見ている、この風景もデジャブだろう。

 昔に本で読んだのを夢で見て、今記憶だけで歩いている・・・

 初めて来たのに・・・

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