第65話 日帰りダイビングもいいよね!
仕事が忙しくても、ときにはダイビングにいって息抜きしてきましたが、なにせセブ島最南端のリロアンまで行くとなると、日帰りでは帰ってこれません。これは移動時間の問題以外に、ダイビングの直後は飛行機に乗れないという制約があるため(減圧症防止のためです)、仕方がないのです。
ということで、日曜日とか気が向いたとき、ダイビングに出かけるということができませんでした。
ところが、リロアンのオーナーであるTさんが、マニラの近場でもダイビングリゾートをはじめました。
よく覚えていませんが、たしか寮から車で1時間程度移動した後、小型ボートに乗っていく小島で、朝でかければ十分夕方までに帰ってこれます。
つまり日曜日ならいつでもダイビングに行けることになってしまいました。
とうぜん、私たちは食いつきます。
さっそく、私とSさんとOさんは日曜日に車をだしてそのリゾートへ。
最近、Sさんとは仕事の件であまりしっくりいっていませんでしたが、あの人のいいところは、遊びに行くときは仕事の話はしないということです。
島に渡った私たち3人は、さっそくガイドに従ってダイビング。
まあ、正直、リロアンをベースにしたポイントに比べると、地形も魚影の濃さも、透明度もいまいちでしたが、気軽にこれる手軽さと、値段の安さを考えればしょうがないでしょう。
というわけで、この島にはそれからも何度か行ったのですが、何度目かのとき……、
Sさん女連れてきやがった。
そのときは車も2台。リゾートに行くとき、Sさん車を私の車で追うわけですが(プロジェクトマネージャーになったので、専用車がつきました)、後ろの席でSさんと彼女がいちゃついているの見える。
こ、この男はっ!
プライベートとはいえ、ありっすか、これ?
奥さんにちくってやる。奥さんにちくってやる。奥さんにちくってやる。
まあ、ダイビングはダイビングでふつうに楽しみましたけどね。
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