第19話 ちょっとは英語、勉強しりゃあ!
試験のため、日本に帰国していたとき、短い自由時間の中で、私は本屋に行きました。
マンガや小説に飢えていたこともあるのですが、買って帰りたいものがあったのです。
ずばり、英会話関係。
まあ、こっち来る前は正直舐めてました。
普通に考えれば、こっちに来れば英語で苦労するのはわかりきっていたはず。それなりに英語の勉強のための教材を持ってくるべきでした。
さすがに辞書は持ってきましたが、それ以外の英語関係のものは、なにひとつもっていきませんでした。
そりゃあ、……海に潜ることしか考えてなかったからだっ!
さすがリアル浜ちゃん(釣りの代わりにダイビング)南野だ。
しか~し、さすがにすこし焦ってきます。今はまだアシスタント(それも見習い)ですが、数ヶ月後にはたぶん自分で現場をやらなくてはならない。
やべえ。ちょっとまじめに勉強しよう。
とならないほうがおかしいのです。
で、紀伊國屋で買ってきたのが、英会話の教材CD。それなりに高かったけどしょうがない。
日本で勤務していたら、ぜったい三日坊主で終わること間違いなしの教材を、なんだかんだいって、最後まで聞きました。
ただ、それによって英語力がぐんと上がったという実感はまるでありません。
映画を見に行っても、相変わらずなにを言ってるのかさっぱりわかりませんし(推理によるストーリー補完能力だけが伸びる)。
それでもローカルスタッフとのコミュニケーションは、徐々にとれるようになってきました。
こつは確認することです。
よくわからないことはとにかく確認する。
「それってこういうことだよね?」
「俺のいった意味通じてる?」
いちいち確認できない映画で、意味がわからないのはしょうがないってことです。
こうして南野のコミュニケーション能力は、1ランク上がった!(ほんとかよ?)
さらに英語力向上に『酔うと通じる英会話教室(別名カラオケ)』も貢献したのはいうまでもありません。
そう、英語の歌を歌いました。
その曲も「エンドレスラブ」。
え、女の子とデュエットしたかっただけだろって?
なんか文句でもあるのっ!
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