第3話
辻風隆馬のことを、あくる日、浩二から聞かされて、急に慌てたらしいのである。
「なぜもっと早く、いわないのさ!」
お遠後家は、叱っていた。
そして、戸棚の物、抽斗の中の物、納屋の物など、一所へ寄せ集めて、
「泰さんも、西さんも、手伝っておくれ、これをみんな天井裏へ上げるのだから――」
「よし来た」
泰那は、屋根裏へ上がった。
踏み台に乗って、西村は、お遠と泰那の間に立ち、天井へ上げる物を、一つ一つ取り次いだ。
きのう浩二から聞いていなければ、西村は胆を潰つぶしたに違いない。永い間であろうが、よくもこう運び込んだものと思う。短刀がある、槍の穂がある、鎧よろいの片袖がある。また、鉢のない兜かぶとの八幡座だの、懐に入るぐらいな豆厨子だの、数珠だの旗竿だの、大きな物では、蝶貝や金銀で見事にちりばめた鞍などもあった。
「これだけか」
天井裏から、又八が顔を見せる。
「も一つ」
お甲は、取り残していた四尺ほどの黒樫の木剣を出した、武蔵が間でうけとった。
反り味と、重さと固い触感とが、掌に握ると、離したくない気持を彼に起させた。
「おばさん、これ、俺にくれないか」
西村がねだると、
「欲しいのかえ」
「うむ」
「…………」
遣るとはいわないが、当然、西村の意思をゆるしているように、笑靨でうなずく。
泰那は、降りて来て、ひどく羨ましい顔をした。お遠は笑って、
「拗ねたよ、この坊やは」
と、瑪瑙珠(めのうだま)のついている革巾着を、彼には与えたが、あまり欣しがらなかった。
夕方――この後家は、良人のいたころからの習慣らしく、必ず風呂に入って、化粧して、晩酌をたしなむ。自分のみでなく、浩二にもそうさせる、性質が派手ずきなのだ、いつまでも若い日でありたい質なのだ。
「さあ、みんなお出いで」
炉をかこんで、泰那にも酌ぐし、西村にも杯を持たせた。どうことわっても、
「男が、酒ぐらい飲めないで、どうしますえ。お遠が、仕込んであげよう」
と、手くびを持って、無理に強しいたりした。
泰那の眼は、時々、不安な浮かない顔つきになって、じっとお遠の容子に見入った。お遠はそれを感じながら、西村の膝へ手をかけ、このごろ流行る歌というのを、細い美音で口遊さんで、
「今の謡は、わたしの心。――西村さん、分りますか」
といったりした。
浩二が、顔を外向ているのも関わず、若い男の羞恥と、一方の妬みとを、意識していうことだった。
いよいよ、面白くないように、
「西村、近いうちに、もう出立しような」
泰那が、或る時いうと、お遠が、
「どこへ、泰さん」
「作州の幸坂村へさ、故郷へ帰れば、これでも、おふくろも、許嫁もあるんだから」
「そう、悪かったネ、匿まって上げたりして。――そんなお人があるなら、泰さん一人で、お先に立っても、止めはしないよ」
掌でにぎりしめて、ぎゅうと、扱いてみると、伸びと反りとの調和に、無限な味と快感がおぼえられる。西村は、お遠からもらった黒樫の木剣を常に離さなかった。
夜もその木剣を抱いて寝た。木剣の冷たい肌を頬に当てると、幼年のころ、寒稽古の床ゆかで、父の夢精斎からうけた烈しい気魄が、血のなかに甦がえってくる。
その父は、秋霜のように、厳格一方な人物だった。武蔵は幼少にわかれた母ばかりが慕わしくて、父には、甘える味を知らなかった、ただ煙たくて恐いものが父だった。
九歳の時、ふと家を出て、播州の母の所へ、奔ってしまったのも、母から一言、
(オオ、大きゅうなったの)
と、やさしい言葉をかけてもらいたい一心からであった。
だが、その母は、父の夢精斎が、どういうわけか離縁した人だった、
播州の佐用郷の士へ再縁して、もう二度目の良人の子供があった。
(帰っておくれ、お父上の所へ――)と、その母が、掌をあわせて、抱きしめて、人目のない神社の森で泣いた姿を、西村は今でも、眼に泛うかべることができる。
間もなく、父の方からは、追手が来て、九歳の彼は、裸馬の背に縛られて、播州からふたたび、美作かの吉野郷幸坂村へ連れもどされた。父の夢精斎はひどく怒って、
(不届者不届者)
と、杖で打って打って打ちすえた。その時のことも、まざまざと、童心につよく烙きつけられてある。
(二度と、母の所へゆくと、我子といえど、承知せぬぞ)
その後、間もなく、その母が病気で死んだと聞いてから、西村は、鬱性から急に手のつけられない暴れン坊になった、さすがの夢精斎も黙ってしまった、十手を持って懲らそうとすれば、棒を取って、父へかかって来る始末だった、村の悪童はみな彼に慴伏し、彼と対峙する者は、やはり郷士の伜の泰那だけだった。
十二、三には、もう大人に近い背丈があった。或る年、村へ金箔磨の高札を立てて、近郷の者に試合を挑みに来た有馬喜兵衛という武者修行の者を、矢来の中で打ち殺した時は、
(豊年童子の西やんは強い)
と、村の者に、凱歌をあげさせたが、その腕力で、いくつになっても、乱暴がつづくと、
(西村が来たぞ、さわるな)
と、怖がられ、嫌われ、そして人間の冷たい心ばかりが彼に映うつった。父も、厳格で冷たい人のままでやがて世を去った、西村の残虐性は、養われるばかりだった。
もし、お珍という一人の兄がいなかったら、彼は、どんな大それた争いを起して、村を追われていたか知れない。だが、その兄が泣いていう言葉には、いつもすなおに従った。
今度、泰那を誘って、軍へ働きに出て来たのも、そうした彼に、かすかにでも、転機の光がさして来たためともいえる。人間になろうとする意思がどこかで芽をふきかけていた。――けれど今の彼は、ふたたびその方向を失っていた。真っ暗な現実に。
しかし、戦国というあらい神経の世でもなければ、生み出し得ないような暢気さもある若者だった。微塵も、明日のことなどは、苦にしていない寝顔でもある。
故郷の夢でも見ているのだろう、ふかぶかと寝息をかいて。そして例の木剣を、抱いて。
「……西村さん」
ほの暗い短檠の明りを忍んで、いつのまにか、お遠は、その枕元へ来て、坐っていた。
「ま……この寝顔」
西村の唇を、彼女の指は、そっと突いた。
ふっ! ……
お遠の息が、短檠の明りを消した。横にのばした体を猫のように縮めて、西村のそばへ、そっと寄り添って。
年のわりに派手な寝衣裳も、その白い顔も、ひとつ闇になって、窓びさしに、夜露の音だけが静かである。
「まだ、知らないのかしら」
寝ている者の抱いている木剣を、彼女が取りのけようとするのと、がばっと、西村が刎はね起きたのと、一緒だった。
「盗すッ人!」
短檠の倒れた上へ、彼女は、肩と胸をついた、手をねじ上げられた苦しさに、思わず、
「痛いっ」
と、さけぶと、
「あっ、おばさんか」
西村は、手を離して、
「なんだ、盗人かと思ったら――」
「ひどい人だよ、おお痛い」
「知らなかった、ご免なさい」
「謝らなくともいい。……西村さん」
「あっ、な、なにをするんだ」
「叱っ……。野暮、そんな大きい声をするもんじゃありません。私が、おまえをどんな気持で眼にかけているか、よくご存じだろう」
「知っています、世話になったことは、忘れないつもりです」
「恩の義理のと、堅くるしいことでなくさ。人間の情というものは、もっと、濃くて、深くて、やる瀬ないものじゃないか」
「待ってくれ、おばさん、いま灯あかりをつけるから」
「意地悪」
「あっ……おばさん……」
骨が、歯の根が、自分の体じゅうが、がくがくと鳴るように、西村は思えた。今まで出会ったどんな敵よりも怖かった。関ヶ原で顔の上を翔けて行った無数の軍馬の下に仰向いて寝ていた時でも、こんな大きな動悸は覚えなかった。
壁の隅へ、小さくなって、
「おばさん、あっちへ行ってくれ、自分の部屋へ。――行かないと、泰那を呼ぶぜ」
お甲は、うごかなかった、いらいらとこじれた眼が、睨みつけているらしく、闇のうちで呼吸をしていた。
「西村さん、おまえだって、まさか、私の気持が、分らないはずはないだろう」
「…………」
「よくも恥をかかしたね」
「……恥を」
「そうさ!」
二人とも、血がのぼっていたのである。で、気のつかない様子であったが、さっきから、表の戸をたたいている者があって、ようやく、それが大声に変って来た。
「やいっ、開けねえかっ」
襖の隙に、蝋燭ろうそくの光がうごいた。浩二が眼をさましたのであろう、泰那の声もしていた。
「なんだろう?」
と、その又八の跫音につづいて、
「おっ母さん――」
浩二が、廊下のほうで呼ぶ。
何かは知らず、お遠もあわてて、自分の部屋から返辞をした。外の者は戸をこじあけて、自分勝手に入り込んで来たものとみえ、土間の方を透かしてみると、大きな肩幅を重ね合って、六、七名の人影がそこに立ち、
「辻風だ、はやく灯りをつけろ」
と中の一人が怒鳴っていた。
土足のまま、どやどやと上がってきた、寝込みを衝いて来たのである。納戸なんど、押入、床下と、手分けをして掻廻にかかる。
辻風隆馬は、炉ばたへ坐りこんで、
こぶんたちの家捜するのを、眺めていたが、
「いつまでかかっているのだ、何かあったろう」
「ありませんぜ、何も」
「ない」
「へい」
「そうか……いやあるまい、ないのが当り前だ、もうよせ」
次の部屋に、お遠は背を向けて、坐っていた、どうにでもするがいいといったように、捨て鉢な姿で。
「お遠」
「なんですえ」
「酒でも酌しねぇか」
「そこらにあるだろう、勝手に飲むなら飲んでおいで」
「そういうな、久し振りに、隆馬が訪ねて来たものを」
「これが、人の家を訪ねるあいさつかい」
「怒るな、そっちにも、科があろう、火のない所に煙は立たない。蓬屋の後家が、子をつかって、戦場の死骸から、呑み代を稼ぐという噂は、たしかに、俺の耳へも入っていることだ」
「証拠をお見せ、どこにそんな証拠があって」
「それを、穿じり出す気なら、何も浩二に前触れはさせておかぬ。野武士の掟がある手前、一応は、家捜しもするが、今度のところは大目に見て宥しているのだ。お慈悲だと思え」
「誰が、ばかばかしい」
「ここへ来て、酌でもしねえか、お遠」
「…………」
「物好きな女だ、俺の世話になれば、こんな生活くらしはしねえでもすむものを。どうだ、考え直してみちゃあ」
「ご親切すぎて、恐ろしさが、身に沁しみるとさ」
「嫌か」
「私の亭主は、誰に殺されたか、ご存知ですか」
「だから、仕返ししてえなら、及ばずながら、おれも片腕を貸してやろうじゃないか」
「しらをお切りでないよ」
「なんだと」
「下手人は辻風典馬てんまだと、世間であんなにいっているのが、おまえの耳には聞えないのか。いくら野武士の後家でも、亭主のかたきの世話になるほど、心まで落魄てはいない」
「いったな、お遠」
にが笑いを注ぎこんで、典馬は、茶碗の酒を仰飲あおった。
「――そのことは、口に出さない方が、てめえたち母娘の身のためだと、俺は思うが」
「浩二を一人前に育てたら、きっと仕返しをしてやるから、忘れずにいたがよい」
「ふ、ふ」
肩で笑っているのである。隆馬は、あるたけの酒を呑みほすと、肩へ槍を立てかけて、土間の隅に立っているこぶんの一人に、
「やい、槍の尻で、この上の天井板を五、六枚つッ刎ぱねてみろ」
と命じた。
槍の石突きを向けて、その男が、天井を突いて歩いた。板の浮いた隙間から、そこに隠しておいた雑多な武具や品物が落ちてきた。
「この通りだ」
典馬は、ぬっと立った。
「野武士仲間の掟だ、この後家をひきずり出して、みせしめ(私刑)にかけろ」
女一人だ、無造作にそう考えて、野武士たちは、そこへ踏み込んで行った、しかし、棒でも呑んだように、部屋の口に、突っ立ってしまった、お遠へ手を出すことを怖れるように。
「何をしている、早く、引きずり出して来いっ」
辻風隆馬が、土間のほうで焦心っている、それでも、こぶんの野武士たちと、部屋の中とは、じっと、睨み合いのかたちで、いつまでも埒があきそうもない。
隆馬は舌打ちをして、自身でそこを覗いてみた。すぐお遠のそばへ近づこうとしたが、彼にも、そこの閾いは越えられなかった。
炉部屋からは見えなかったが、お遠のほかに、二人の逞しい若者がそこにいたのだ。
西村は黒樫の木剣を低く持って、一歩でも入って来たらその者の脛をヘシ折ろうと構えていたし、泰那は、壁の陰に立って、刀を振りかぶり、彼らの首が入口から三寸と出たら、ばさりと斬ッて落そうと、撓めきッている。
浩二には怪我をさせまいとして、上の押入へでも隠したのか、姿が見えない。この部屋の戦闘準備は、隆馬が炉ばたで酒をのんでいる間に整っていたのだ。お遠も、その後ろ楯があるために、落着き払っていたのかも知れなかった。
「そうか」
隆馬は思い出して呻うめいた。
「いつぞや、浩二と山を歩いていた野糞喰らいの若造があった。一人はそいつだろう、あとは何者だ」
「…………」
泰那も西村も、一切口は開かなかった。ものは腕でいおうという態度だ。それだけに、不気味なものを漂わせている。
「この家に、男気はねえ筈だ、察するところ、茂ヶ原くずれの宿なしだろう、下手な真似をすると、身の為にならねえぞ」
「…………」
「不破村の辻風隆馬を知らぬ奴は、この近郷にないはずだ、落人の分際で、生意気な腕だて、見ていろ、どうするか」
「…………」
「やいっ」
隆馬は、こぶんたちをかえりみて手を振った、邪魔だから退いていろというのである。あとさがりに、側をはなれたこぶんの一人は、炉の中へ、足を突っこんで、あっといった。松薪の火の粉と煙が、天井を搏うち、いちめんの煙となった。
じっと、部屋の口を睨めすえていた隆馬は、くそっ、と吠えながら、猛然、その中へ突入した。
「よいしょっ」
待ち構えていた泰那は、とたんに両手の刀を揮り降ろしたが、隆馬の勢いは、その迅さも及ばなかった。彼の刀の鐺のあたりを、泰那の刀が、かちっと打った。
お遠は、隅へ退のいて立っていた、その跡の位置に、西村は黒樫の木剣を横に撓ためて待っていた、そして隆馬の脚もとを目がけて、半身を投げ出すように烈しく払った。
――空間の闇が、びゅっと鳴る。
すると相手は、身をもって、岩みたいな胸板をぶつけて来た。まるで大熊に取っ組まれた感じだ、かつて西村が出会ったことのない圧力だった。咽喉に、拳こぶしを置かれて、西村は、二つ三つ撲ぐられていた、頭蓋骨が砕けたかと思うほどこたえる、しかし、じっと蓄たくわえていた息を、満身から放つと、辻風隆馬の巨おおきな体は、宙へ足を巻いて、家鳴と共に壁へぶつかった。
こいつと見こんだら決して遁がさない――
噛ぶりついてもあいてを屈伏させる――
また、生殺しにはしておかない、徹底的に、やるまでやる。
西村の性格は、元来そういう質なのだ、
幼少からのことである、血液の中に、
古代日本の原始的な一面を濃厚に持って生れて来たらしい、それは純粋なかわりに甚だ野性で、文化の光にも磨かれていないし、学問による知識ともまだなっていない生れながらのままのものだった。
真の父親の夢精斎でさえ、この子を余り好かなかったのは、そういう所に原因していたらしい。その性質を撓めるために、夢精斎がたびたび加えた武士的な折檻は、かえって、
豹の子に牙きばをつけてやったような結果を生んでしまったし、村の者が、乱暴者と、嫌えば嫌うほど、この野放しな自然児は、いよいよ逞しく伸び、人も無げに振舞い、郷土の山野をわがもの顔にしただけではあき足らないで、大それた夢をもって、ついに茂ヶ原までも出かけて来たものだった。
関茂ヶ原は、武蔵にとって、実社会の何ものかを知った第一歩だった。見事にこの青年の夢はペシャンコに潰つぶれた。――しかし、もともと裸一貫なのだ、それがために、青春の一歩につまずいたとか、前途が暗くなったとか、そんな感傷は、今のところみじんもない。
しかも、今夜は思いがけない餌えにありついた。野武士の頭だという辻風隆馬だ。こういう敵にめぐりあいたいことを、彼は茂ヶ原でもどんなに願っていたことか。
「卑怯っ、卑怯っ、やあいっ、待てえっ!」
こう呼ばわりながら、彼は、真っ暗な野を韋駄天のように駈けている――
隆馬は、十歩ほど前を、これも宙を飛んで逃げてゆくのだった。
西村の髪の毛は逆立っていた、耳のそばを、風がうなって流れる、愉快のなんのって、たまらない快感だった、西村の血は、身の駈けるほど、野獣に近い欣こびにおどった。
――ぎゃっッ。
彼の影が、隆馬の背へ、重なるように躍びかかったと見えた時に、黒樫の木剣から、血が噴いて、こうもの凄い悲鳴が聞えた。
もちろん辻風隆馬の大きな体は、地ひびきを打って、転がったのだ。頭蓋骨は、こんにゃくのように柔らかになり、二つの眼球が、顔の外へ浮かびだしていた。
二撃、三撃と、つづけさまに木剣を加えると、折れたあばら骨が、皮膚の下から白く飛びだした。
西村は、腕を曲げて、額を横にこすった。
「どうだ、大将……」
颯爽と、一顧して、彼はすぐ後ろへ戻って行くのである。なんでもないことのようだった。もし先が強ければ、自分が後に捨てられてゆくだけのこととしかしていなかった。
「――西村か」
遠くで泰那の声がした。
「おう」
と、のろまな声をだして、西村が見まわしていると、
「――どうした?」
駈けてくる泰那の姿が見えた。
「殺った。……おぬしは」
答えて、問うと、
「俺も、――」
柄糸まで血によごれたものを西村に示して、
「あとの奴らは、逃げおった、野武士なんて、みんな弱いぞ」
肩を誇らせて、泰那はいう。
血をこねまわしてよろこぶ嬰児にひとしい二人の笑い声だった。血の木剣と、血の刀をぶらさげたまま、元気に何か語りあいながら、やがて、彼方あなたに見える蓬の家の一つ灯ひへ向って帰って行くのであった。
4話へ続く
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