第4話 東の一日

お風呂、上がりました。

布団なうです。

っはぁ・・・・・・・・・。今日は疲れたなぁ・・・。

お・も・に、あの女神のせいでな!!

まぁ悪い奴ではないんだろう。女神だし?

どっちかっていうと世界を救ってくれと言われて断る俺の方が悪いのか。

でも、しゃーないだろう?俺は頭頂から、足の指先まで面倒くさがりなんだ!

自分で言ってて結構悲しいけども。

今、隣の部屋(俺の部屋なんだが)にその噂の女神さんが寝ているわけなんだが、定番?であるYOBAIをする気にもなれん。

寝たら、全部夢でしたぁ!とかならんかな・・・。

かすかな期待を胸に、目を閉じる。

意識は深く、沈んでいった。



〔東堂 東視点〕


 彼と別れ、自転車をこぎ始める。

あ、か、彼って言うのは別に彼氏、って意味じゃないですよっ!?

心の中で、何を弁解してるの、私・・・・・・・・・。

・・・それにしても、今日の彼は、か、彼じゃなくてっ!か、彼方くんは大丈夫だったんだろうか。

絵を描き終えてから、寝ているのは今までも見たことがあるけれど・・・あんなにうなされていたのは初めてだった。

そう、まるでいきなり目の前に、天使とか名乗る痛い人が出てきた時のようなうなされ方!

き、聞いた方がよかったかな。

でも、もし何もなかったら・・・。大丈夫ですか?なんていきなり聞いてくる人、変に思っちゃうよね。

うぅ~・・・・・・・・・。勇気のない自分が恨めしい。


20分ほどで自宅についた。といってもマンションなんだけど・・・・・・・・・。

 ここの高校は、家からじゃとても遠くて通えなかった。

だから、入学前から独り暮らしを始めたんだけど、未だ夕食もコンビニ弁当、朝も、昼もコンビニ弁当。時間がないっていうのもあるけれど、生まれてこの方一度も料理をしたことがないし・・・。

や、やっぱり彼方くんも料理が出来る女の子の方がいいよね。

うぅ、また自分で作ろう。

 そんなことを考えながら、エレベーターで自室のある階まで上がる。

田舎から出てきた私には、いつまでたってもこのエレベーターという乗り物に慣れることが出来そうにない。

ポォン、という音の後に、ドアが左右に開く。

んー、すごいなぁ、エレベーターを作った人は。ハイテクだなぁ。

自室に入り、電気を点ける。

 時々、ここに遊びに来る友達には家具の少なさでよく驚かれる。

確かに、この年ごろの女子にしては、なんというか、こう・・・キャピキャピしてないのかもしれない。

私・・・女子っぽくないのかな・・・・・・・・・。

か、彼方くんも女子女子してる子がいいのかな。

なおすところ沢山あるなぁ、私。

苦笑しながら、夕食の用意をする。

さっき買ったばかりの、コンビニ弁当。

ステーキ定食!

これを言うと意外そうな顔をされるのだが、私はお肉が好きなのだ。

・・・こ、これも直さないといけないかも。

夕食を食べ終わってから、お風呂に入る。

そして、今日出された課題を一通り終えてから就寝する。

これが、私の一日だ。


 今頃彼は、彼方くんは、何をしているんだろう・・・・・・・・・。

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