『人間にとって最も大切なこと』
さて。彼女らが見付けなければならなかった『人間にとって最も大切なこと』とは果たして何だったのでしょうか。私は2つの回答例を思いつきました。
一つは、『人間が唯一神との契約の中に居ることを気付き、義務を履行すること』。
あなた方 多神教徒は「自分たちで作った目の前の偶像」ばかりを崇めることで本当の神との契約を反故にしており、それ故このままでは来世は地獄であると決まっています。不信仰者・多神教徒・無神論者は人類が唯一神との契約の中にすでに居ることを自覚しなければなりません。聖典は神からの命令の束です。契約を、義務を履行しろ。さすれば恩恵が与えられん。まっこと、神は慈悲深きお方なり。
もう一つは、『【人間にとって最も大切なことは何か】という問いかけさえも管理されたナルシズムのうちの一つであり、資本主義システムを加速する機構・機能の一部に過ぎないことに気付くこと』
つまり主体的に生きることも結局資本主義システムに回収されているわけです。(だから、カオリの「私が私を買い戻せるだけのお金」という回答は限り無く正答に近かった。)もはやすべてが資本増殖のための機能でしかありません。全くのニヒリズムに陥るか、もしくは資本主義をぶっ倒して人間として在ることを取り戻すしかないですね。
あなたは『人間にとって最も大切なこと』は何だと思いますか?
人形になりたかった少女 ひでシス @hidesys
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