第3話 沖縄で生活保護もらいたい
やるべきことは山積みだ。でも、そもそもそんなことしなくたって、死にはしないし、少々ぎこちない関係や面倒なことが増えるだけだ。そういうものも、過ぎ去ってしまえば何とやらだろう。で、そもそも生きてるのが面倒だと思い出すともうダメだ。最近は、沖縄で生活保護をもらいたいとか思うようになってきた。ナントカならないかなぁ。
で、昨日、帰省中の知人に会った。いい人で、彼がいなければ、僕は大学を卒業できなかったとも思う。しばらく、なんとなく、ぼんやりとした連絡があったけれど、そのうち忘れていた。学生時代の仲間みたいのってのは、そんなもんで、人生の本番は学校を出てからってことだろう。
んで、2012年の秋口あたりから、あるボランティア的なことを頼んで、それで再び彼と話すようになった。僕が学んだ分野と職業へ進みたいという彼の気持ちは尊いと思ったけれど、中々に厳しいので(食っていけないし、お金にならない、いいことない)どうだろうかと思っていた。
当時、彼は、東京でアルバイトだった。三十路を過ぎてもバイト、というのは辛い。が、分社して云々と本社の取り決めで、そういう話になり、彼のいた部署が地方へ移転、そのまま彼はその会社の社員昇格、バイトや派遣のリーダーとなった。
が、もうすぐ辞めるらしい。聞くと、月に80時間の残業で50時間分しか残業が出ないらしい。出ても、手取りで25万を割るらしい。ボーナスも出なければ、以下略。
うむ、もう地元である政令指定都市とかに戻ってきて仕事探した方がいいんじゃないのかな。で、その前に彼は、世界一周してくるとか。2ヶ月くらいで。
こういう発想は逃避じみているけれど、僕も似たようなもんだ。僕と彼は同じ大学を出ているので、駅弁以下私立を出た文系のksの末路は辛い。良い会社に恵まれ、続いていればナントカなったのだろうけれど、そうはならなかった。
東南アジアあたりで、日本が最後に持ち得る格差を利用して、ズブズブと沈むだけなら暮らしていけるのかもしれない。あぁ、さようなら、日本、と言う日がくるやも知れぬ。
生きてるのが面倒だ。
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