第2話 雨音の記憶
真夜中の雷雨。
数年前、しばらくアメリカに住んでいた頃、あちらの日本より僅かに乾燥した空気が合わず、雨音を聞くたびに気持ちが落ち着いていたことがある。雨音の記憶は、地元の海水浴場で大雨に遭遇した際、海に跳ねて踊る海面の水滴が鮮明だ。他には、地元を離れて大学から少し遠い場所で暮らしていた部屋で聞いた雨音だ。晴れの多い地域に育ったので、あぁ、ここは地元とは違うのだなと思った。
僕は基本的に雨が苦手だ。靴も服も代えをあまり持っていないから、というのが理由でどうにも辛い。最近は雨に濡れると風邪をひいてしまうかもしれないと思う。
しかし、深夜、電気の点いた自分の部屋のカーテンの向こうでもその閃きが見えるほどの雷鳴は、思わず音楽を止めて雨音に耳を澄まさせる何かがあった。ということで、チョコラBB飲んだし寝る。やるべきことは山積みになっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます