第1章 犬の闘病とは
数字からみた闘病とは
私たちの周りには
私たちの周りには、沢山の犬が暮らしています。
朝早く、或いは夕方に、沢山の散歩中の犬とすれ違いうことからも、それを実感することができます。
では、いったいどれだけの犬が私たちの身の回りに暮らしているのでしょうか。
一般社団法人 ジャパン ケンネル クラブによると、2014年度の犬の新規登録数はなんと306,438頭にもなるそうです。
また東京都福祉保健局の資料によれば、平成25年度の犬の登録数は6,737,992頭だそうです。
総務省発表による日本の世帯数5,595万2,365世帯から計算すると、実に約8.3世帯につき1頭の犬が飼われている計算になります。
――各種データの出典元です――
【一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) - 2014年(1月〜12月)】
http://www.jkc.or.jp/modules/publicdata/index.php?content_id=17
【全国及び東京都犬の登録頭数等(昭和60年度から平成25年度まで) 東京都福祉保健局】
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/dog/d_touroku/dog_touroku.html
【総務省|住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成26年1月1日現在)】
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei02_02000062.html
愛犬と過ごす毎日。それはとても素晴らしいものです。
世話の焼ける仔犬の頃、運動量の増える成犬、落ち着きを見せ始めるシニア犬。
その時々で、飼い主とその家族の心に、違う色の暖かい風が吹くことでしょう。
今や、8.3世帯に1世帯が、そんな幸せな日々を手に入れているのです。
しかし、残念ながら犬の寿命は人間ほどに長くはありません。
犬の平均寿命は近年飛躍的に伸びました。諸説はあるものの、いまや平均14歳にも達しています。しかし人間と比べれば遥かに短い一生です。この短い時間を犬たちは全力で駆け抜けていくのです。
犬は人間と比べれば、一般的に抵抗力も回復力も高いので、動物病院のお世話になったとしても、大概が原因不明の下痢や嘔吐、食欲不振などが理由。対処的な薬剤の投与だけで、自然に回復していきます。
しかし、14年という一生の最後には、飼い主と愛犬のつらい別れが待ち受けており、その別れの手前には、終末期における愛犬と病魔の戦いがあります。
犬を飼うと決めた瞬間から、それは飼い主にとって避けられない運命なのです。
勇敢に病に立ち向かう愛犬に、あなたは一体、何をしてあげられるのでしょうか?
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