Q.どんなキャラが魅力的ですか?
A.どういう質問かさっぱりわかりませんが、そのキャラはあのキャラと同じですよ?
さて、一つ全然違う話をします。いえ、こうj(ry
バイオテクノロジーという分野をご存知でしょうか。要は生命に関する技術で遺伝子組み換え技術などがこれに当たります。これには賛意両論あり、難しい話は哲学者やバイオテクノロジー研究者とその批評家に任せておこうと思います。一見するとよさそうな技術ですよね。頭の良い遺伝子を子供に与えよう、顔が良い遺伝子がほしい、丈夫な体になる遺伝子を売ります、などといった未来を感じる技術ですよね。しかし、このことは人の体をパーツにして売りさばくみたいなちょっと問題がありそうな話につながってきてしまうんです。
これとラノベがどう関係しているのかといえば、そのキャラはこういう属性で構成された、こういう人を狙いにしたキャラだという風に言えてしまう、という点で関連してます。
といったものの自分でも何を言っているのかよくわからないので、順を追って細かく説明します。では、そうですね…… では御坂美琴さんを例にとって説明したいと思います。御坂美琴かわいいですよね。かわいいですよね。かわいいですよね。彼女は大体こんな属性で構成されてると思います。後輩、JC、貧乳、優等生、勝気、ツンデレ、短パン、ビリビリ、短髪、といった具合でしょうか。あとは細かいところを見ると髪の毛の色が何だ、顔のパーツの配置がどうだとかありますが、こう言ったものを属性と呼ぶのは皆さんおなじみですよね。
さて、ここで問題です。
これらの属性を兼ねそろえたキャラは御坂美琴になるか。
もちろんなりますね。当たり前です。だって同じパーツで構成された人なんだから。つまり、私たちが欲情している彼女/彼はほかの誰かも持っているあの属性で構成された人なんですね。そして、このパーツは変化しない。そして、人はパーツの組み合わせにではなく、パーツに欲情するんです。
つまり、ある作品のこのキャラが人気なら、そのキャラの属性を抽出して、ほかの作品の新キャラで使えば、そのキャラもある程度人気になる可能性が高いということです。これが何を意味するかといわれれば、作家は、あるいは出版社は売れるキャラを量産することが可能である、ということです。売れれば、続編が出て、そのキャラがまた世界でロールを演じます。人気がなくなれば打ち切り、別な作品で売れるキャラが再び出て、そこで作家は表現をする。そのキャラは道具でしかなく、道具をどんどん入れ替えて作家は生き残り、自分の意思を表現していくということですね。
そして、私たちは作家の表現に気が付かずにかわいいあの子/かっこいいあいつばっかりを追うわけですね、むなしいですね、悲しいですね、懐が寒いですね。
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