第9章『乖離のミランダ 3』

 火星にとって最重要拠点の一つであるパヴォニス基地が陥落したという報告を受けてから既に半日が経過していたが、マリネリス基地内の作戦司令部は依然として緊張感に包まれていた。

 しばらく席を外していたオミクロンは再び室内に戻ると、すぐにCIC担当の人員へと声をかける。


「状況はどうなっている」

「ハッ。退却中のパヴォニス基地残存部隊は現在、Bルートのポイントβを進行中。ですが、後方よりU3Fの追撃の手も徐々に接近しつつあるようで……」

「わかった。予定通り、追撃部隊についてはポイントγにて“フォックス小隊”が迎え撃つ。引き続き警戒を怠るな」

「了解です」


 CIC担当からの返事を聞き届けつつも、オミクロンは壁面のモニター群を見てつい仮面の顎を撫でる。この仕草は──本人に自覚はないものの──オミクロン、及び彼のモデルとなったルーカスが考え事をするときに決まって行う癖のようなものであり、例によって今も彼は思考を張り巡らせる事にのみ注力していた。敵部隊の展開の仕方に対し、何とも形容しがたい違和感を抱いた為である。


(まだ万全とはいえない戦力での、降下作戦の開始。いくら暴力機関たるU3Fといえど、事を運ぶスピードが明らかに早過ぎる……)


 単に敵が躍起になっているだけだという可能性も考えられたが、その線はオミクロンの中ですぐに否定された。物量の差だけでいえば優位にあるのはどう考えてもU3Fの側であり、背水に立たされているのは寧ろこちらである。いくら宇宙市民に愚かな不平等政策を敷く国連政府の直属といえど、勝ち戦を無碍にするほど無能な士官がいるわけでもないだろう。


(あるいは、何が裏があると考えるべきか……?)


 そうでもなければ、この異様とも言える事態の数々に説明がつかなかった。

 この戦況に限った話ではない。自分の把握していないところで秘密裏に開発が進められていた“ホロウ・リアクタ”という次世代型動力源。U3Fにとって重要な開発拠点であった『ケレス基地』の爆破放棄。そして、ある日を境に突如として途絶えたルーカスやキョウマとの定時連絡。

 不自然な現象が、あまりにも連続的に起こり過ぎている気がしてならなかった。無論、これらはルーカスの企てたシナリオには本来存在していないはずの筋書きであり、“計画”を完遂する為だけに生み落とされたオミクロンにとっても、これは不測の事態であると認めざるを得なかった。


 そして、ルーカスの脳髄データをコピーしたオミクロンの電子回路が、ある一つの結論を導き出す。


(『マスター・ピース・プロジェクト』とは異なる計画……。でない誰かが、水面下で糸を引いている──?)


 それは憶測の域を出ない推論に過ぎなかったが、その可能性がゼロであるとも言い切れない。何よりも彼の直感が、証拠を並べるまでもなく確信を持ってそう告げていた。


(もしもこの推測が本当だった場合、既にルーカスも何らかの陰謀に巻き込まれている可能性が極めて高い。そうなれば、私は単身で動かなければならないことになる……)


 あるいは、今がまさにその時なのだろう。

 ルーカスという最大のパイプを失い、もはや“計画”の存続が絶望的とさえ言えるこの状況下で、オミクロンはたった独りで何らかの決断を下さらなければならないのだ。

 今の自分には何ができるのか。

 今の自分は何をするべきなのか。

 圧倒的に判断材料が不足している中で、それでもオミクロンは迷わずに心を決める。


(どちらにしても、この侵攻の魔の手を許してしまえば“計画”もそこで頓挫してしまう。それだけは絶対に阻止しなければならない事だ)


 それが、の生まれた理由であり、存在意義でもあるのだから。

 ルーカス=ツェッペリンJr.の自己から派生した存在であるオミクロンは、この時初めて決断を下していた。





 未だ静寂と深い夜闇に支配されている真夜中のパヴォニス山。その比較的緩やかな急斜面の岩肌を、疾駆する銀色の影がひとつ。

 DSW“フーリーウェイ”。四足歩行形態となって駆け抜ける機体のコックピット内で、ミランダは操縦桿を握ったまま眼前のモニターを注意深く静観していた。

やがてフーリーウェイが出っ張った岩山のてっぺんにまで到達すると、ミランダは機体にブレーキをかけつつも通信機に報告を飛ばす。


「こちら“フォックス4”。狙撃ポイントに到達しました」

《“フォックス1”、了解。機体を狙撃モードに移行させたら、次の指示があるまで待機だ》

「了解です」


 短く返事をして、ミランダは出撃前まで熟読していたマニュアルの記憶を頼りに手元のコンソールを弾く。

 すると、フーリーウェイはその場で機体を旋回させて後ろ向きとなり、かかとの姿勢固定用アイゼンを地面へと打ち込む。4本の脚を畳んで身を低く屈めると、後部にある“フォックステイル・スナイパーカノン”の砲身を突き出した。それに連動するように、ミランダの座るコックピットシートも縦に180回転をし始める。つまりミランダは現在、身体を逆さにしたままシートに座しているような状態だ。そして最後に銃の形状を模したコントローラが眼前に出現し、ミランダはそれを握るとスコープ部分を自分の片眼へと引き寄せた。


《よし、全機とも配置に着いたな。ミランダ、調子はどうだ?》

「この姿勢、頭に血が上りそうですよね」

《ハハッ、そいつぁ心配いらねぇよ。出撃前にそれ防止用の注射をちゃんと打ったろう?》

「それもそうですけど……もう少しどうにかならなかったんですかねぇ、コレ」


 ミランダがそのように愚痴をこぼすのも無理はなかった。

 人型から四足獣へ、さらに精密狙撃形態へと変貌を遂げたフーリーウェイは、いわば全身を使って砲弾を打ち出すための固定砲台となったも同然だ。逆に言えば、“狙撃”を行う上で必要のない要素は徹底的に排除されているような状態である。

 それはコックピット周りにも言えることであり、先ほどまで周囲を投影していた全天周囲モニターはカットされ、コンソールの灯りが仄かに照らすだけでひどく薄暗い。姿勢が姿勢なだけに居住性も一気に乏しくなり、まさに引き金を引く為だけに用意された狭い空間と化していた。


《俺はこの仕様、結構気に入ってるけどな。余計なものが視界に入らねぇ分、自分の仕事に集中できるだろ?》


 いつもの軽い調子で言うマークだったが、そんな彼もスコープ越しに敵の姿を捉えた途端、スイッチを切り替えたように低い声音を放つ。


《っと、お喋りはここまでみてぇだな。11時の方向、敵さん一行のご来訪だ》


 ミランダはライフル型コントローラのスコープを覗くと、マークに示された方角へと視線を向ける。大岩の頂上から見渡す景色は、辺り一面が険しい岩山の連なった山岳地帯だ。

 そこから遥か遠方。基地があるパヴォニス山の山頂から、ソリッドの編隊が小刻みに機体を跳躍させつつ降りてくるのが見える。彼らの向かう先には一台のトレーラーと、それを取り囲むように歩く損傷したギム・デュバルが数機──すなわち、パヴォニスでの激戦を辛くも生き延びた基地防衛隊の残存兵たちがいた。

 機動力は当然ながら敵部隊のほうに分があり、あと数分もすれば交戦状態に陥ってしまうだろう。そうなれば既に深手を負った状態の味方部隊は勿論、トレーラーに収容されている負傷兵たちまでもが、為す術もなく蹂躙されていってしまう。それだけは何としても阻止せねばならない。


《“フォックス1”より各機へ、ロックオンしたら次の指示まで待機だ。“フォックス4”、お前には初撃を頼みたい。いけるな?》

「私が、ですか……?」

《なに、一機だけを確実に射止めてくれればいい。あとは俺とジキルとロマリオの三人で残りを片付ける。簡単だろ?》

「一機を確実に……了解です」


 通信を切り上げると、ミランダは嘆息しつつトリガーに指を添えた。冷たく硬い感触に触れるのと同時にあらゆる煩悩と決別し、意識をスコープの中に映る小さな世界へと向ける。

 敵の編隊はソリッドが計12機。ミランダが狙いを定めるのは、隊長機と思わしき部隊を先導する機体だ。リーダーを真っ先に仕留めることさえできれば、部隊の統率に乱れが生じることは間違いないだろう。その隙に3人のベテランスナイパーが何とかしてくれるはずだ。

 全ては、自分が放つ一発にかかっている。


(怯えるな、自惚れるな、焦らずにただその瞬間ときを待つ。そうすれば全部上手くいく……)


 自分自身に言い聞かせるように、ミランダは胸中で呟く。


(今の私はミランダ=ミラーじゃない。敵に食らいつく一発の銃弾……そして、照準の向こう側に弾丸を運ぶだけの狙撃装置ただの機械だ。標的に弾を命中させることで、はじめて存在理由が証明されるロボット……いや、それよりもっと単純なアルゴリズムで出来た何か)


 このような自己暗示に浸るのは、決して初めてではない。

 寧ろ、彼女は日常的にそれを行ってさえいた。


──女として生を受けた自分に、ひどく嫌気がさしていた。


 気付いたときには、そのような考えを根付かせている自分がいた。

 美しくない女性など、誰からも愛されない。そうなれば、もはや存在価値すらもない。

 残酷だが、現実がそのように出来ているのだということは物心つく頃には漠然と理解していたし、自分がそうならない為にも沢山の努力をしてきたつもりだ。


 楽しくなくても笑う術を覚えた。

 微塵も共感できない話題であっても、首を縦に振り続けた。

 化粧をして、誰の目から見ても綺麗な自分であろうとした。


 別に誰かから好かれたかったわけではない。ただ周りがそうしていて、異分子として見苦しいと思われるのもそれはそれで我慢ならなかったから、同調して“愛される自分”を演じていただけだ。

 張り付いたような仮面えがおと、偽りの感情が発する建前ことばに囲まれる毎日。そんな時間を過ごしているうちに、いつしか自分は嘘で塗れていることに気付いてしまったのだ。


 本当の自分が何者だったのか、まるで思い出せない。あるいは、はじめからそんな人物など存在していなかったのかもしれない。

 彼女は“女”であり過ぎたのだ。だからこそ自分に嫌気がさしていたし、そんな自分すらも仮面の裏側に追いやることができた。

 そう、皮肉にも彼女は“自分に嘘をつく”のが上手かった。口は感情に関係なく動いてくれるし、その気になれば引き金だって躊躇いなく引ける。“生まれながらの暗殺者”なんて言われた時は、あまりにも的を得ていて内心笑えなかったものだ。

 きっと自分はこのまま一生道化を演じることになり、最期にはしわだらけの醜い姿となって野垂れ死ぬのだろう。そう思っていた。


 だがある時、彼女の抱いていた闇に一筋の光が射し込む。




『もうエリーをいじめるな!』




 学年が一つ上の、それまで面識もなかった男子生徒にいきなりそんなことを言われた時は、ひどい不快感を覚えたものだ。

 別に自分はその少女に対して直接手を下したこともなかったし、彼女を虐げることに面白さを見出すほど下劣な感性を持ち合わせてもいない。ただ、触らぬ神に祟りなしと言うように、見て見ぬ振りをし続けてきただけだった。

 だが少年は『助けようとしない人は、被害者から見れば誰だって加害者だ』と言い放ち、その場にいた女子たちを呆れさせ……もとい、説き伏せてみせたのだ。


 そこでミランダはようやく、自分がどれだけ空っぽな人間であったかを、そして飾り気のない人間の高潔さを思い知らされる事となる。

 その少年──アレックス=マイヤーズは、どこまでも己の本音に順従な人物だった。どれだけの惨めを被ろうと、決して自分の信じる正義を曲げようとはしない。

 そんな彼の生き方に、人となりに、ミランダは憧れた。

 それは、彼女がはじめて抱くことのできた感情だったのかもしれない。


 彼に愛されたい。たくさんキスをして欲しい。

 けれど、今の自分は嘘塗れの女狐だ。



 偽物ニセモノの自分は、本物ホンモノの彼に相応しくない。












──だから、私は……。














《今だ、撃てェーッ!!》

「……!」


 マークの叫びが耳に飛び込んだ刹那、ミランダはトリガーを引いた。

 かくして電磁誘導により内部で加速させられた一発の弾丸が、フーリーウェイの“フォックステイル・スナイパーカノン”から撃ち放たれる。


 それは一瞬の出来事ではあったが、ミランダにとってはあまりにも長い時間に感じられた。

 プラズマを帯び、一筋の閃光となって虚空を突き進む銃弾は、パヴォニス山の薄い空気を裂いてゆっくりと目標へ向かって伸びていく。距離にして3750メートル。オートで照準を補正するには殆ど限界を超えた遠さであり、初弾を必中させるのは相当に難しいだろう。

 だが、奇跡的にも弾丸は撃ち手ミランダのイメージ通りに飛んでいた。

 風の流れも弾頭の横転タンブリングも、全て計算通りに弾道が描かれていく。


 そして弾は、まるで標的のソリッドへと吸い寄せられるように収束していき──、









 した。


 ミランダの中で曖昧だった時間の感覚が、一気に修復されていく。

 胸部に電磁投射弾を受けたソリッドは、その余りある威力によって上半身を丸ごと吹き飛ばされた。姿も見えない敵に隊長機をやられるという予期せぬ事態に、敵部隊はどよめいているようである。

 獲物が見せた隙を逃さぬように、マークが他の部下達へと次なる指示を飛ばす。


《さあ撃て、野郎ども! ディナーは一番スコアが少ねぇ奴の奢りだ!!》


 二発、三発と、続けざまに撃発が鳴いた。

 各々の狙撃ポイントにいるフーリーウェイから連続的に放たれる“フォックステイル・スナイパーカノン”の砲撃は、混乱している様子のソリッドを次々と射抜き、オイルの鮮血を散らすだけの鉄屑へと変えていく。


 そして最後の一機をマークの撃った銃弾が貫き、瞬く間に敵部隊の掃討は完了してしまった。


《敵の全滅を確認、作戦は終了だ。おまけにこちら側の被害もゼロ、パーフェクト……だな》


 笑みを含んだマークの言葉を聞いて、ミランダはようやく自分たちが勝ったことに気付いた。


(終わっ……た……?)


 初陣における初めての勝利を経て、まず抱いた感想はそのような呆気なさだった。だが、しばらくすると胸の奥から段々と嬉しさが込み上げてくる。喜びともまた違う、渇いたような笑いが溢れた。

 そう、自分はまだ生きている。

 生きているのだ。


(先輩。やっぱり私は、嘘を吐くのが得意みたいです。“人を撃てる私”を、きっと先輩は許してくれないですよね)


 機体の精密狙撃形態を解き、フーリーウェイは再び四足の獣へと変貌する。やっと上下が正常の位置へと戻ったコックピットの中で、ミランダは全天周囲モニター越しの夜空を見上げた。


(残念ですけど、私は本物にはなれそうにない。だから、です。私は偽物のまま、この部隊で生きていこうと思います)

 

 決意を固めた彼女の瞳には、強い意志が宿っていた。

 その強さが嘘で塗り固められた虚勢であったとしても、それで事態が上手く転んでくれるのならばそれで構わない。自分の恋心エゴを優先している場合ではないのだということはわかっていた。

 だからミランダは、自分の感情に嘘をつく。


「好き、先輩」


 あえて口にすることによって未練を断ち切り、待機させてある輸送機へと帰還しようとした。
















《ん、敵機の反応……? う、うわああああああああぁぁぁぁぁっ!!》


 “フォックス3” ──ロマリオ=ジョゼの声にもならない悲鳴がスピーカーから発せられたのは、その直後の出来事であった。


《フォックス3……? おい、何があった! ロマリオ!?》

《落ち着けジキル! くそッ、奴らの遊撃隊か何かに位置を知られちまったみてぇだ! ミランダ、そっちに向かったぞ……ッ!》

「……ッ!?」


 加速度的に悪化していく事態に、思考がまるで追いつかない。それでもミランダは僅かな冷静さをどうにか取り戻すと、フーリーウェイを人型形態へと瞬時に変形させた。

 万が一敵の接近を許してしまった時の為に装備していた小型のサブマシンガンを、右手に構えさせる。岩陰から敵機が飛び出すのは、それとほぼ同時だった。


 姿を現したのは、DSW“コンドルフ・エクスターナル”。右手にショットガンを、左手に実体剣を握った紅い悪魔は、赤紫色の双眸を怪しく光らせてこちらを睨んでいた。


《逃げろ、ミランダ!》

「やれます……!」


 意固地になっていたわけではない。仕留められるという自信があったからこそ、ミランダは接近する敵機に対してサブマシンガンを撃ち放った。

 だが、コンドルフはまるで違う次元の存在のように、連射された弾丸のことごとくをかわしていく。しっかりと弾道を計算した上でトリガーを引いても、神の加護としか思えない何かが因果律を歪めてしまう。


「うそ……」


 当たらない。当てられない。

 じわじわと込み上げてくる恐怖を振り払うようにトリガーを引き続けていたその時、急に指先の感触が急に軽くなった。


「弾切れ……、……っ!」


 不覚にも一瞬、モニターから目を逸らしてしまった。

 それが仇となって、気付けばコンドルフ機体のすぐ正面にまで迫ってきていた。


「まっ……」


 短い言葉を言い終える猶予すらも与えられぬまま、緋色の悪魔はショットガンをフーリーウェイへと突き付ける。この距離で撃たれれば、散弾は一発たりとも外れることなく命中し、装甲を隔てたコックピットごと食い破ってしまうだろう。

 もうどうすることもできない。自分はここで死ぬ。それを事前に自覚することができただけでも、訳がわからないまま死んでいったロマリオよりは幾分か幸せなのかもしれない。

 ああ、最後の最後で馬鹿をしてしまった。

 あの時“逃げろ”というマークの言葉を素直に聞いていれば、違う未来に繋がっていたかもしれない。

 ……いや、たとえ逃走を図ったところで、コンドルフの機動力を振り切ることは不可能だっただろう。どうやら自分は始めから詰んでいたらしい。



──もっと素直でいられたら、良かったのになぁ。



 よりによって心に浮かんできたのは、そのような後悔だった。













 そして無慈悲にも、ショットガンの引き金は引かれた。


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