interval -バランス-


傷みをすりぬけるこの想いは

荒野と沼地の どちらに振り分ければいいのだ


左を向いて その膝裏を蹴り上げるように

もう天地の是非も分からぬまま

同じ場所から 飛び跳ねている


枯れない花など 無いのだろうに

心に浮かぶ 一つの平穏

幻と呼ぶには艶やかに濡れていた


裏切りはすべて 隠れた均衡のもとに小さく

原初の暗闇の中に消えるだろう


聞こえぬ声など初めから 

聴かなくともよいものを


光は私にだけ冷たく 

あらゆるものを問うた


もう要らない だから要らないと 叫んだのに


振れる針先 反れるかかと 

ふくれた涙


こぼれた先は この空の下だった



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