宇宙サーモンに夢を
徳川レモン
「サーモンは宇宙を制する」
宇宙ステーションから見る地球は、俺の宝物だ。
現在三十二歳独身の
大学を出てすぐに志したのは宇宙飛行士だった。
工学系の大学を卒業し、ロケット関連会社に入社。
数年を経てJAXA(宇宙航空研究開発機構)に応募し、見事入社となった。
だが、そこからがスタートだったのだ。
苦しいを遥かに通り越す多くの訓練をこなし、時には諦めかけた。だが故郷に居る両親や友人が励ましてくれて何度も奮起した。
幼き頃、TVから見る宇宙飛行士の姿は、俺には眩しいものに映った。だからこそ宇宙飛行士になろうと決意したのだ。だが、宇宙飛行士になるには越えなければならないハードルがいくつもあった。全てをクリアーするころには、三十代になるだろうとすぐに分かった。それでも諦め切れる訳がなかった。
見事JAXAの訓練を乗り越えた俺は、今度はNASAのテストに挑戦する事となる。
苦しいいくつものテストを乗り越え、俺は晴れて宇宙飛行士となったのだった。
2025年7月24日午後一時三十分――ロケットに乗り込み、とうとうその時がやってきた。
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「GO!」
管制室からのカウントダウンが無線にて聞こえ、エンジンを噴かせた。
轟音と共に巨大な火柱が地面に向かって噴射し、船体に激しい振動が走る。上を向いたまま姿勢が固定されている浩平は、体にのしかかる重力に歯を食いしばった。窓から見える景色は青く、遠くにあった雲が次第に近づいてくる。
ロケットは白く尾を引きながら、遥か上空へ飛び上がる。
誰もが夢見て諦めるだろう場所に、浩平は近づいているのだと胸をときめかせた。
かつてユーリイ・ガガーリンはこう言った。
『地球は青かった』と。
浩平もまた、地球を遥かな上空から一目見たかった。宇宙飛行士に憧れたが、それ以上に宇宙の魅力に魅かれていたのかもしれない。そんな事をふと浩平は思って笑う。
ロケットは第一段階の切り離しに成功し、一気に加速した。青く澄んでいた空は、だんだんと暗さを増し星空が見え始めて来る。
「もうすぐだ。もうすぐ宇宙に上がる!」
いつの間にか声が漏れ出ていた。
『OK、落ち着けコウヘイ。嫌でもいい景色が見られるぜ』
管制室から無線が入り、浩平をなだめる。浩平は少しだけ恥ずかしくなった。すでに三十代の男が、年甲斐もなく子供の様に興奮する姿は、やはり恥ずかしいだろう。
ロケットはとうとう外気圏へ到達した。
指示通り衛星軌道に乗せ、宇宙ステーションを目指す。
ふと、窓から見た地球に浩平はため息を漏らした。
「すげぇ……すげぇよ地球……」
宇宙船に乗ったスタッフは、時も忘れてその光景に心を奪われた。
青く輝き眼下には大陸と白い雲が至る所に見受けられる。映像で見る物とは比べ物にならない程、自身の住んで居る星を感じた。それはまるで母の姿を初めて見たような感覚だった。
『おめでとう! 打ち上げは成功だ! 聞こえているか? 打ち上げは成功だ!』
管制室からの通信に飛行士たちは歓声を挙げた。
日本人で何人目になるのかすでに覚えていないが、俺は確かに名実ともに宇宙飛行士となったのだ。打ち上げを見守っている両親や友人に早く連絡をしたいが、恐らくは成功とTVで報じている頃だろう。俺は密かに喜びをかみしめた。
ほどなくして宇宙船はステーションとドッキングし、中に居た乗組員と交代する。
慣れない無重力と格闘しながら、宇宙船からステーションへ移ると、そこは想像以上に狭い空間だった。人がすれ違うのがやっとの通路を、壁伝いに移動しステーション内を把握する。
「どこも狭くて息苦しいな。コウヘイは日本人だからこういうのは慣れているんだろ?」
同じパイロットのジョンが話しかけてきた。
「おいおい、日本人なら狭いところが大丈夫とか考えは止めてくれよ。俺の家は此処よりももっと広くて豪華だ」
「ハハハ、言えてるな。こんなに狭いと棺桶みたいだ」
アメリカ人のジョンは、大げさに手を広げジョークを飛ばす。彼はこのパイロットたちの中でもムードメーカーだ。もちろん頭も切れる。一つ言うならジョークの切れは悪いけどな。
こうして俺達の宇宙暮らしが始まった。
◇
ステーションに来て一ヶ月が経過した。
現在は問題もなく日々を過ごしている。とは言え何もしない訳にはいかない。宇宙と言う環境は非常に筋肉を衰えさせる。本来ならば絶えず負荷をかけている重力がないからだ。
その為、一日で何度も筋トレをしなければならない。もちろんそれだけではない。宇宙空間と言う未知の空間で、行うべき実験も山ほどあるのだ。
今回は動物実験の為に、トカゲを連れて来ている。その他にも魚を水槽に入れて飼育しているのだが、その魚が問題だった。
「OH、コウヘイ見るのはよせ。食べたくなるだけだろ?」
その魚はサーモンだ。
正確にはニジマス。ノルウェーで養殖されたサーモンを実験の為に四尾飼育しているのだ。
そして、俺はサーモンが大好物だ。
三度の飯よりサーモンが好きで、何度も直接ノルウェーへ出向いたほどだ。もちろん日本で幻と呼ばれる希少鮭”鮭児”や”時不知”を食べたことだってある。言うなれば御馳走が目の前で絶えず泳いでいるのだ。
かさねて今の状況だった。俺達は宇宙食と呼ばれる、レトルト料理を不味くしたような物を毎日食べている。食べてみればそれほど不味くはないのだが、やはりレトルトや地上の料理と比べるとどうにも味気ない。
その為のメンタルトレーニングは重ねてきたのだが、やはり好物であるサーモンが近くにいると思うと涎は止まらなかった。
「ジョン、大丈夫だ。これは任務だし、決して食べないよ。」
「本当か? 眼がずっとサーモンを追っているぞ?」
意外に心配性のジョンを余所に、俺はサーモンの食べ方を考えていた。
実はこのステーションには醤油を持ってきているのだ。もちろん食べるためではない。故郷である日本を思ってのお守りみたいな物だ。それに加えNASAから特別に刺身包丁を持ち込むことを許可してもらった。これは本来なら持ち込み不可なのだが、JAXAが気を利かして宇宙空間における日本製金属の変化を研究したいと言う名目で持ち込み可能になった。
しかし、そのためには市販の物ではなく、鍛冶師が作成した物が条件となった為、有名鍛冶職人に頼んで刺身包丁を打ってもらったのだ。
ではなぜここまで包丁に拘るかと言うと、実は俺は包丁マニアなのだ。
実家にはすでに何千本と言う包丁があり、自宅にも所狭しと包丁を飾っている。
はっきり言うと今まで俺が独身なのは、このおかしな趣味のせいだ。
近くに包丁を置いて生活をしてきたものだから、今では包丁がないと眠れなくなってしまったのだ。これには料理人でも引く話だろう。そんな趣味のせいで今まで恋人はおろか、女友達すら出来たことはなかった。
と言う訳で、なんとか包丁を持ち込むことに成功したのだ。
目の前のサーモンを三枚に下ろし、醤油に付けて口に放り込む。いや、やはり此処は焼いて醤油で食べるべきだろうか?
「ストップ! ストップ!! コウヘイ! サーモンに手が伸びてるぞ!」
気が付けば、密閉された水槽をこじ開けようとしている自分に気が付く。
「……すまない、少し休むよ」
「ああ、その方が良い。このままだとサーモン病にかかるぜ?」
ステーションの一室から出ようとして、ふと頭によぎる。
サーモン病って何だ?
少し気になったが、俺はそのまま寝室へ移動した。
数時間ほど寝ただろうと思う頃、突然大きな振動を感じた。揺れは大きくステーション全体を激しく揺さぶる。
すぐに現状を知る為に管理室へ向かうと、そこでは乗組員が必死の形相で計器や管理パネルを操作していた。
「ジョン、どうしたんだ?」
「良い所に来てくれた! ステーションに何か大きな物がぶつかったみたいなんだ! コウヘイが見て来てくれないか!?」
「OK,穴が空いているかもしれないから宇宙服を着て行く」
すぐに宇宙服を着こむと、破損してるであろう部屋へと足を踏み入れる。そこは三畳ほどのスペースを有する部屋だったが、酷いありさまだった。
壁は大きく破損し、部屋の中の物は全て宇宙空間へ放り出されているようだ。原因となった亀裂には、一m程の銀色のナニカが挟まっていた。
俺は恐る恐る近づき、ナニカを確認する。
それはサーモンだった。
どう見ても俺の知るサーモンとそっくりだ。しかも未だに生きているのか、ピチピチと跳ね、亀裂の間でもがいているように見える。流石の俺も目の前の事を理解するのに数分を要した。
『コウヘイ! 亀裂はどうなんだ!? 何がぶつかったか分かるか!?』
無線でジョンから声がかかるが、どう答えていいのか分からなかった。とりあえず目の前の事だけを正確に伝えるべきだと判断し、俺はジョンに返答する。
「現在、亀裂部に到着した。破損はそれほど大きくない。縦一m、横二十㎝。破損した原因と思われる物が挟まっているが、現在でも生きているようだ」
『生きている!? コウヘイ大丈夫か!? 空気の濃度をすぐに調べろ!』
ジョンの指示通り、俺は自分の宇宙服の空気の濃度と量を確認する。
「濃度、量、共に異常なし。とにかく亀裂を塞いで、サーモンを捕獲する」
『サーモン!? わ、分かった。修理は頼んだぞ』
俺はゴミを集めるための網を広げ、ゆっくりとサーモンに近づく。
ビチビチと動いていたサーモンは観念したのか、動きを止めると大人しく網の中へ入っていった。俺は網の中で漂うサーモンに、少しばかり目まいを感じた。
これって宇宙サーモンってことなのか? そんな事ありえるのか?
膨大な疑問が頭の中で瞬くと、深呼吸をして心を落ち着かせる。
冷静な頭になった俺は亀裂の修理に取り掛かった。
最近の宇宙技術は発達し、ジェル状の修理キットが存在する。これは破損部分に直接噴射し、大量のジェルによって塞ぐと言う応急処置だ。しかもジェルは数秒後に固形化することから、非常に優れた道具としてステーションでは至る所に保管されている。
亀裂を塞ぐと、今度は溶接によってその周囲を隔離する。これは宇宙空間に置いてこれ以上の修理が出来ない事を意味するのだ。最終的には船外にて破損を修理できればいいが、それが出来ない可能性も予測して前もってこうやって隔離することを優先している。
バーナーで隔離作業を終えた俺は、未だに部屋の中で浮遊しているサーモンに眼をやった。
少し触ると、ピチピチと動きやはり生きている事が分かる。
「ジョン、修理が終わった。今から戻る」
『了解。こちらも数値は安定した。お疲れさん』
俺はサーモンが入った網を握ったまま、船内を移動する。途中、別の船員とすれ違ったが、サーモンを見て眼を大きくしていた。
管理室へ入った俺は、真っ先にジョンへサーモンを見せる。
「戻ったぞ。なぁコレ何に見えるか? 俺にはサーモンにしか見えないんだが……」
「ああ、お疲れさん――なんだそりゃあ!?」
「いや、これが破損の原因のサーモンだ」
その場に居た搭乗員は、それぞれが驚いた様子を見せる。
「い、生きているよな? 宇宙空間で魚が生きているのか?」
「そんな事俺に聞かれても分からないだろ。とにかくこいつがステーションにぶつかって破損したみたいだ。見た目とは違って、相当頑丈かもしれないぞ」
「おいおい、随分と冷静だな! こんなファンタスティックな話があるか!?」
「まぁ、一番最初に目撃したわけだからな。もう頭は冷えた」
淡々と話した後、俺はサーモンを研究室へ持ってゆく。
そこではトカゲやサーモンを飼育する研究の為の設備が整っていた。
宇宙服を脱いだ俺は、すぐに捕獲したサーモンを調べる事にした。
まずは鱗を一枚引き抜き、顕微鏡で調べる。
「なんだコレは……こんなことがあっていいのか?」
「ヘイ、コウヘイ。捕まえたサーモンはどうだ?」
「ジョン、これを見てくれ」
ジョンに顕微鏡を見るように勧めると、彼は覗いた瞬間叫んだ。
「ワァオ!? なんだこりゃあ!」
ジョンが覗いている鱗は、電子回路のように光を放っていた。表面も金属なのかすら分からない材質で出来ていると理解できた程度だった。
「こいつは機械なのか?」
「まだ分からない。もしかすれば無機物の生物と言う事もあり得るかもな」
「無機物の生物? そりゃあ随分と頭が痛くなりそうだぜ。もしそうなら、地球の研究者は大騒ぎになるぞ」
「それでなくとも大騒ぎになるだろうな。なんせ宇宙空間でサーモンが獲れたんだ」
そこに搭乗員の一人であるリサがやってきた。彼女はイギリス人で、先ほどの管理室にも居た一人だ。
「コウヘイ、管制室には一応報告はしておいたけど、サーモンに関しては機密情報にするように指示があったわ」
「OK、ありがとうリサ。ちなみに管制室はなんて言っていた?」
「”ばかばかしいけど、詳しい情報が入り次第こちらに報告するように”ってさ」
管制室も半信半疑と言う訳か。……とするなら前例がないと言うことだな。もし、過去にも宇宙サーモンが目撃されているのなら、もっと本格的に乗り出している筈だ。こんなの笑い話にもならない。
俺は少しばかりため息を吐いて、再び宇宙サーモンを見る。
「……なぁジョン。宇宙サーモンが有毒か調べないといけないよな?」
「馬鹿! 止めておけ! こんな物食べてどうなるか分からないぞ!」
「そうよ、止めておきなさいコウヘイ! 宇宙を泳いでいるってことは放射能だって――」
そこで俺達は気が付いた。まずは放射能や有害物質の保有を調べないといけないと言う事に。
「ジョン、リサ、すぐに機器を準備してくれ! もしかすると今も何かを放射しているかもしれない!」
「OK! リサ、放射能計を持ってきてくれ! 俺は有毒ガスを調べる!」
俺達はすぐに取り掛かり、放射能とガスの検知を行ったが、不自然なほどそれらの数値は異常が見られなかった。数値的には地球に居る動物と同じなのだ。
ジョンとリサは頭を抱え込み、ため息を吐く。
「安全な事が分かったのはいいけど、何なのこの生き物……」
「マジかよ……神でも信じないと救われないぜ……」
俺も二人の言葉に同意する。
確かにサーモンだが、サーモンではない生き物なのだ。いや、生き物なのかすら怪しい。中を切り開いてみないと詳しい事は分からないだろう。
俺はそれとなく二人に提案を述べる。
「なぁ、切り開いてみないか? 今から地球に送るわけにもいかないし、宇宙空間による状態を観察しておかないといけないだろ?」
「賛同したいところだけど、貴重な一匹を解剖するつもりなの? 私は反対だわ」
「俺も反対だな。確かに中は気になるが、それは宇宙サーモンの死を意味する。これだけの大発見を、生きたまま観察せずに解剖するのは危険だ」
思わず舌打ちをしたくなった。
正直さっきから、目の前のサーモンを食べてみたくてウズウズしているのだ。
これだけ丸々と太っているのだ、きっとその味も美味しいに違いない。
「ジョン、コウヘイを見張っておいてね。きっと食べる気よ」
「OK。クレイジーなのは嫌いじゃないが、さすがにこれは無謀だ。食べたら死ぬぜきっと」
リサは管理室へ戻り、ジョンは俺と研究室に残る事になった。
未だに生きている宇宙サーモンを尻目に、俺達は話しあっていた。
「もしかして宇宙サーモンはもっとたくさん居るかもしれないな」
「ハハハッ! かもな! 地球のサーモンみたいにこの辺りを回遊しているのかもな!」
「だったらどのようにして進化したのか気になるよな。人工物なのか、はたまた進化の果てにこうなったのか」
「俺は宇宙人の創りだした生き物に一ドル賭けるぜ」
実は俺もそれを考えていた。人工物だとすれば、それは地球人以外の物になるハズだ。宇宙サーモンにどのような役割があるのかは分からないが、きっと大きな意味を持って創りだされたに違いない。
『コウヘイ、ジョン! すぐに管理室へ来て!』
館内放送により俺とジョンがリサに呼び出された。
俺達はフワフワと壁伝いで管理室へ行くと、そこではリサが頭を抱えている。
「ヘイ、どうした?」
「……あれを見てちょうだい」
リサが指差す方向には、膨大な数のサーモンの群れが停滞していた。特に目を引くのは、中心に居るだろう巨大なサーモンだ。
俺達は無重力で腰を抜かした。
「な、なんだアレ……」
「マジかよ……どう見てもサーモンだよな……」
”聞こえるか地球人よ”
その時、頭の中に声が聞こえた。
”私はサーモン神だ”
俺はあの巨大なサーモンが話しかけているとすぐにわかった。
”お前たちに説明するなら、我々は高次元生命体である”
「高次元生命体?」
”我々の仲間がお前たちに囚われている。すぐに返すように要求する”
「囚われているって、ぶつかってきたのはそっちだろ」
”そのことは詫びよう。しかし、仲間を渡すわけにはゆかぬ”
「じゃあ、取引だ。相応の物を渡してもらえるなら仲間は返す」
俺に言葉にジョンとリサは視線を交える。だが、それは当然だ。貴重な宇宙サーモンをみすみす逃がすのならば、相応の物を要求しないと話にならない。こちらは大切なステーションまでも壊されているのだ。
”よかろう。ならば地球人を新たな進化に導いてやろう”
「新たな進化?」
突然、巨大なサーモンは発光した。その光は地球に降り注ぎ、宇宙ステーションも巻き込まれる。
閃光は俺の身体を貫き、全身に違和感が感じ取れた。
光が収まると、サーモンの大群は消え窓の外にはただただ闇が広がっていた。
すぐに研究室へ向かうと、そこに居た筈の宇宙サーモンも網を残して消え失せていた。だが、鱗は一枚だけ残され、確かに宇宙サーモンが居たことだけははっきりと確信した。
「アレは何だったんだろうな」
「俺にも分からない。だがあのサーモンは神と名乗った。だとするならそうなのだろう」
俺とジョンはこの日の不思議な出来事を、理解できる限り話し合った。
しかし、不思議な事はこの日から始まったのだった。
地球では世界各地で超能力を使える者が現れ始め、俺達も不思議な能力を手に入れていた。
ジョンは炎使い。
リサはテレキネシス。
そして、俺は――。
「はい、サーモン握りいっちょ!」
目の前に出される、サーモンの握りを口一杯に頬張りその味に満足する。
すると、携帯に連絡が入った。
『コウヘイ、早くステーションに帰ってきて! コンビニ行くっていつまでかかっているのよ!』
「ああ、リサすまない。今から帰るよ」
寿司屋を出た俺は、テレポートする。
きっと俺は、今もこれからも思う事だろう。サーモンは宇宙を制すると。
宇宙サーモンに夢を 徳川レモン @karaageremonn
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