第34話それはそれで・・・


この俺の言葉が通じる、長老的存在をとりあえずこの人のことを長老と呼ぼう。

ついて来いと言われ住処へ案内され道無き道を歩きつつ、原始人は獲物を見つければ槍を投げ、成功すれば「うぽぽっぽおっぽっぉお!!!」と歓喜の雄叫びをしていた。


鬱蒼うっそうとした、茂みから開けた土地に出れば、

教科書でならった竪穴式住居ややぐらなどが立ち並び、女子供は機織りに木の実を干したり魚や肉を加工し、青年やちいさな男子は石や木の枝で武器を作るの学んでいるのが見えた。

まわりをキョロキョロと見渡しながら大きな一頻り大きな竪穴式住居が現れた。

「ほっほぉ、若造には珍しい光景じゃろう!ワシにはいつもの光景じゃがのッほぉほっほほwwまぁ、入ってくれ豪華なもてなしとまでは行かないがこの世界に来てくれたコトを歓迎じゃ」

植物の繊維でできた暖簾をくぐると、ひんやりとした空気に申し訳程度の窓からの光と焚き火の光の空間が広がっていた。

「若造よ、すわり心地は悪いかもしれんがまぁ座って話そうじゃないか」

そう言って、勧められたんだがどう見てもこの世界には無いものがあった・・・。

イケ○のこわれない椅子・・・・。

なぜあれが・・と、言おうとした隙にその椅子はのぉ神様方が来られた時の椅子じゃ、若造も座って良い

そう言って長老は、パンッと1つ手拍子をし”ぽぽっぷ”とこの世界の言葉を発するときれいな少女達が食べ物や飲み物であろうものが運ばれてきた。

「ありがとう」

ぺぷうとおどういたしまして!」

彼女たちは、お辞儀をして奥へと消えていった。


なんとも、奇妙な風景が広がる中で長老との話が進んでいった。

話の内容としては、この世界のゆがみのポイント地にこの先は同一で似たような世界があるという事、今の体制では追いつかないから仲間を探せという話だった。


「・・というわけじゃが、理解できたかのう?若造よ、1つ提案じゃが今から、お主に旅の助っ人をつけるのはどうじゃろうか?」

長老はパパンッと2回手を叩くと黒曜石のような凛とした色の短髪の少女が出てきた。

「若造、ワシの孫娘じゃ。こやつは神子みことしての運命を背負っておる、少しでもいろんな事を見せて経験させたい、まぁ、可愛い子には旅をさせよってわけじゃ」

凛とした佇まいが綺麗で見とれてしまう。

ビチコが居たら、きっと嫉妬をしてしまうんだろう・・。

「ぜひ、俺にその子付けてください、自体は急を要してるので助かります」


「われ、”トノエ”と申し上げます。良男殿に一生懸命使えさせていただきまする」

彼女は、スッとお辞儀をした。

おれも、軽く会釈を交わし、再び思うのがやはり雰囲気が

立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花という言葉のが似合うと思ってしまった。

「そういえば、なぜトノエは同じ言葉を喋れるのか?」

俺は、率直に疑問が湧き、聞いてしまった。



長老は、真剣な眼差しで語りだしはじめた・・・。

「わしら一族は、この翡翠と黒耀の石の御加護で世界の共通した言語を理解し喋る事もできれば、呪術などで世界を治めてきた。今この時、世界が狂いだしてきては一筋縄ではいかないと判断したのじゃ、トノエの占いと神との会合にて決まったことじゃ。若造には一頻り頑張ってもらいたくこのような運びになったのじゃよ」


あぁ、本当に世界が崩れ歪み始めているのだと再確認させられる話だった。



—————————————To Be Continued.

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