第26話 休息
目を開けると宮殿のベットで寝ていた
気を失ってしまったのか・・・
傍にはビチコがスースーと寝ていた
戦いに夢中で感じなかったがすごく久しぶりに会った気がした
「いい…おとこさまぁ…」
寝言で俺の名前を呼んでいる
涎まで垂らしてどんな夢を見ているのだろう
頭を撫でて居るとビチコが目を覚ました
「おはよう、ビチコ」
「良男様!!!」
ビチコが抱きついてきた
「イテテテテ」
「ご、ごめんなさい!」
ビチコはとっさに離れた
「涎まで垂らして俺の名前を呼んでたけどどんな夢見てたの?」
「…っ!!内緒ですぅ~!!////」
ビチコの顔が真っ赤になり茹で蛸みたいになっていた
「何笑ってるんですかぁ~」
顔を真っ赤にしながらほっぺを膨らますビチコにまた笑ってしまった
グゥゥゥ
ムードがぶち壊しだ
俺のお腹がなってしまった
コンコン
「良男、目は覚めたか?」
「料理を用意した腹が空いたじゃろ」
俺達は料理をいただくことにした
飯を食べていなかったせいか大量にあった料理を全部たいらげた
ふとある事に気づいた
「ビチコ身長縮んだか?」
「え?」
「良男がでかくなったのじゃ虚無の間は時の流れが早くての、人それぞれなんじゃが1秒は1時間にもなり、1日は1年にもなるのじゃ、言わんかったかいのぅ?」
「聞いてないです…」
「それはすまなかった!ワッハッハ」
笑い事じゃないですよ…
鏡を見ると身長は伸び体も痩せ細り髪も伸びていた
自分でも自分じゃないぐらいびっくりした
「うぅ…良男様なんかかっこよくなりましたぁ~」
「そ、そうかな?」
「はい!!前もポッチャリしてて可愛かったですけど私は今の良男様の方がかっこいいと思いますぅ!」
「褒めてんのか?」
「当たり前ですよぅ~」
「良男、虚無の間はどうじゃった?」
「なんとも言えない孤独な世界でした。自分が何をしたいのかもわからなくなった。でも俺にはビチコがいた。大切な人を守らなきゃいけない使命がありました。逃げるのは辞めようって決めたんです。その
「そうか。お主は成長したみたいじゃの、妾は嬉しいぞ」
「良男様…」
「ビチコのおかげだよありがとう」
またビチコが目に涙を浮かばせていた
「良男、お前はもっともっと強くなる、少しの間ここでゆっくり休むといい。近くに市場もある十分に楽しむがよい、まだ話したいこともあるからのぅ」
俺達は少しの間ここで休むことにした
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