第24話新たなる力の目覚め(後編)

良男の新たなる力、"インボディ"の力を持ってしても魔族 レザン・フォレノワールには互角もしくは押されている感じだった...


レザン「へぇー!おもしれぇ!人間にも俺と同じように強えぇ奴が居たん    だな!だが所詮は人間だな!魔族に敵うわけがねーんだよ!」

レザンが投げた鎌が良男の横をかすめていった


良男「へん!偉そうな事言ってる割には狙い外しているじゃねぇーか!」

   レザンはニヤリと笑って指で空をなぞった、その後外したと思った   鎌が良男めがけて突き刺してき、鈍い音共に鮮血が噴き出た

良男「っくッ!」


レザン「油断大敵って奴だなぁ!俺の鎌はそんじゃそこらの物とはちょい    ちげーし、魔界の名工が作ってくれた一品だからよ、俺の意思一    つで思いのままだ」

良男に命中した鎌がレザンの元に戻っていく...無情にも肩から赤い血液が落ちる...


ティターニア「なるほどな、奴の鎌から禍々しい気を感じると思ったが,,,       まさかあの魔界の名工が作った物とは...」

ビチコ「魔界の名工が作った物...?それはどのような物なんですか?」

ティターニア「うむ、その遥か昔 眼力を操る者と脚力を操る者 双方の       長が持っていた物と言われている。ひとたび振えば大地は       うねり空は雷鳴が轟くと聞く」

ビチコ「そんな,,,それほどの名工が作った物が魔族の手にあるのなら良男    様に勝ち目なんて無いよ...」

ティターニア「いや、その武器は持ち主を選ぶと聞く 所詮あの小悪魔が       それほどの力があるようには見えん、が、油断は禁物じゃ       が安心せいビチコ、良男は新たなる力 ”インボディ”を体       得しておるその力があればあの魔族を倒しあるいは...」


良男「なるほどな、魔界の伝説の名工が作った物か、、確かに強力ではあ   るが、その鎌お前の力を吸い取って力を得ているんじゃないの     か...?」

レザン「あぁ、そうだ、力を強めるあまりにこいつは所有者の力を吸い取    る、まぁ肉を切らせて骨を切るって奴だなぁ」

良男「なぜそこまでする...自分の身を犠牲にして何になる!」

レザン「うるせぇ...!魔界ではなぁ、力がなけりゃあ認めて貰えずいつま    でたっても下っ端なんだよ....」

その時レザンの脳裏に浮かんだのは幼き日の思い出.

そしてレザンが今まで生きてきた辛く,,苦い思い出..

レザン「だから...勝つにはそれなりの覚悟がいるんだよ!!!」

    振り下ろした鎌が良男にめがけて一直線に落ちていく!


ガキィィン!! ブウォォン!ブウォォン!

良男の持っていた大剣が更に輝きを増していた

良男「お前、力を何だと思っていやがる!力は大切な者を守る為にあるん   だ!お前のような人を傷つけるだけのヤツは俺が絶対に許さねぇ!

良男のセリフと共に大剣の輝きが増しレザンに斬りかかったッ!

   激しい爆音と閃光が双方を包みこむ

レザン「確かに力は強くなったが、、所詮は人間、魔族の俺に勝てないと    言っただろうがぁ!!」

レザンの鎌の力が押していき、良男の大剣が力負けしそうになっている

良男「俺は大切な者を守りたい...!だからお前に負ける訳には行かない!」

少しずつ、、少しずつだが...良男の力が優勢になっていく


レザン「馬鹿なッ!お前にこんな力は残っていないはず...!」

 お互いの力と力がスパークし合って激しい閃光と光に包まれた



お互いに仰向けで倒れていた,,,先に起きたのは...良男だった...

そしてゆっくりレザンの元まで来た

良男「良い闘いだった、立てるか?」

良男の手を振り払い、自分の力で立ち上がるレザン


レザン「ふざけるな、誰が人間何かと馴れ合うか!」

   「....だが強かった、お前、名前は何て言う」

良男「俺 良男だ」

レザン「良男か次は俺がお前を倒す、もし違うヤツに負けたら俺がお前を    殺しに行く」

ビチコ「殺させなんかさせない!絶対に私が守る!!!」

良男「ビチコ...」

レザン「,,,っふ、あばよ」

レザンの眼は寂しく,憎しみが混じった様な目つきで消えていった,,,


ティターニア「大丈夫か!良男!」

良男「大丈夫ですよ!、、ッツ!」

その時、激しい痛みが襲って来た

ティターニア「馬鹿者!無理をするでない!とりあえず宮殿に戻って休もぞ」

ティターニアが魔法を唱えると皆の身体が光宮殿の方に向かって行った


     TO BE THE CONTINUE

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