第22話 Trying to battle ! !

said ティータニア


此奴…妾の精鋭兵をザコと言うたか。実際にこの状況を見れば否定はできぬが…しかしこれ程の事を短時間でなしとげるとは本当に何者じゃ?


ティ-タニア「おい貴様!戦いを望むのならば先ずは礼儀を尽くせ!!名前くらい名乗ったらどうだ!!!」


???「あぁ?礼儀だぁ?めんどくせぇな…まぁ、いいぜぇ。オレはレザン………レザン・フォレノワールだ」


うぬ?どこかで聞いた名だ…フォレノワール…っ!?確か魔界に存在する゛黒キ森゛に住み魂を喰らい生きるという死神の家系の者か!!……これは厄介な事になりおった。あまり悠長に良男を待ってはおれぬな…しかも、ビチコは戦い慣れはしておらんし何よりこやつも力の使い方を分かっておらん……さて、どうするか。


レザン「おいおいおい!!いつまで考え事してんだよ!!要は生きるか死ぬかだ!!動かねぇなら…こっちからいくぜ!!!」


レザンは鎌を上段に構え、瞬きをするよりも早くティータニアに近づき振り下ろした。


ビチコ「ティータニア様!!」


ガキィイイイイイ!!


ティ-タニア「やれやれ、せっかちな小僧じゃの」

レザン「へぇ、やるじゃねぇか!」

ティ-タニア「全力は出せずとも貴様に後れなど取らぬわ!!」


ティータニアの手には刀身が琥珀色に輝く妖精王の剣が握られ、レザンの鎌を受け後ろに流す様に鎌を弾き体勢を立て直した。そして、レザンの足元には魔法陣が輝き…爆発した。


ティ-タニア「むっ!?何が起こった!」

ビチコ「ティータニア様!お怪我は?」


ティ-タニア「うむ、大丈夫じゃが…今のはお主が?」

ビチコ「は、はい。何か出来ることはないかと考えていたら急に頭の中に言葉が浮かんで来て詠唱したら、爆発しちゃいましたっ!」


クソジジイめ…ビチコに魔法陣以外にも何か授けよったな。あの甘ちゃんが……まぁ、今回は助かったからよかったとするか。だが……


ティ-タニア「これくらいでは死なんよな??」

レザン「当たり前だろぉが」


ビチコ「そんな!?」


服が多少焦げてはいるがレザン自身は全くの無傷で立ち、そして手に持つ鎌には魔力が込められ妖艶に輝き、それを水平に持ち小さく呟き一気に凪いだ。


レザン「゛三日月゛」


鎌から魔力が解き放たれ三日月状に斬撃が空を裂きながら飛ぶ……ビチコに向かって。


ビチコ「あっ…!!」


先程の攻撃でビチコは魔力が尽き、立ち上がれずにいた。避けられない。


ティ-タニア「ビチコ!!!!」


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