第8話 前触れ

世界樹の底ー…


鳥のさえずり、地下水の流れる音、太陽の光…何もかも届かないその場所に1人の男が玉座に座っていた。男は黒衣を纏い虚ろな瞳で虚空を見つめ続けている。その瞳には光は灯っていない。そんな男の前に光すら届かないところにはけして似合わない白い羽根を散らしつつ1人のアルビノの女がその場に降り立った。


金色に染まる髪白い肌に蒼穹の瞳。


この世界でいう天使という身分の彼女は笑みを浮かべ彼…鳴海の頬を華奢な手で包みそっと口付けをする。

「もうすぐです…主様。ラグナロクの接続に必要な贄が蘇るのが…」

腕の中で鳴海を抱きつつ呟く女。鳴海は虚ろな瞳のまま彼女に抱かれたままであった。

女の首には緋い宝玉が掛かっておりその宝玉が怪しく光った。




《その頃》

「ってやぁぁあ!!!」

森林の中初期装備でサクサクと敵を倒していく良男。

「流石です!主様!!」

後ろで旗を振りながら応援をするビチ子であった。

2人は無事に鳴海の所へ辿り着くことが出来るのであろうか…

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