第9話 青春したくなってきた
と、まぁ真実を知るために動き出した俺こと良男だが…
良男「なぁ、ビチコー。思ったんだが俺たちはどこを目指して歩いてんだ?」
ビチコ「そうですねぇ、最終目的地はこの世界の始まりの場所…"世界樹"の最下層ですぅ」
始まりの…場所?世界樹?
しかも最下層ってどういうことだ?樹に地下?
んんんんんんん????
良男「ビチコ、何でs「今から説明するのでちょっと黙っててくださいですぅ」はい。」
ビチコ「そうですねぇ、先ずどうしてそこが最終目的地なのか説明しますぅ。主様は今、鳴海様に会いたいとおっしゃられてますねぇ?」
良男「うむ。」
ビチコ「鳴海様は世界樹の最下層、"ディエーリヴァ"にいらっしゃいます。なので最終目的地はそこになります!ですが、そこに直接は行けないので今は第一層の賢者の祭壇に向かいますぅ」
賢者の祭壇!?そこにいったら俺はビチコに…
ビチコ「安心してください主様♪今はデータが更新されてそこでは貴方を殺すことはありませんから!」
良男「データ更新…?…信じてもいいのか?」
ビチコ「嘘は言いませんよぉ♪…タブン」
良男「ねぇ?今、たぶんって言ったよね??え、言ったよね???」
ビチコ「それでですねー「え!?無視!?」主様うるさい!「すんません…」…で!ですねぇ、なぜ直接世界樹に行かないのかって言うとー、根元からは絶対に入れないようになっているからです。この世界樹は最上階まで貫くようなかたちであります。そしてその第15層には隠し扉があって世界樹の中に入れる様になっているので、先ず上を目指して進むしかないのですが…一気に喋りすぎましたかねぇ?」
良男「いや、理解したが…そんなことより!さっきのたぶんはどういうk「アハハッ♪しつこい男は嫌われますよー?主様!」
そう言ってビチコは綺麗に笑った。
この笑顔ひとつで殺された事を結構どうでもよく思えてしまうのは…俺がこのアイヴィス・チコというアンドロイドに心を奪われているからかもしれない…
………って
良男「んな訳あるかあああああああああああ!!!」ドダダダダダダ
ビチコ「ええええ!?!?主様ぁ!?!?」
叫びながらもうダッシュする良男の背中を見ながらビチコは笑い、
ビチコ「ありがとうございます…主様……………本当にごめんなさい」
と、呟き涙を流した。
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