第3話美人局①
脳内は煩悩に塗れた状態でホテル・クライム・ジョイ前に到着。そこで再度板熊に電話を入れます。
「ああ俺やけど、着いたよ」
「おk、迎いに行くからそこでちょっと待ってて」
数分後ホテルから出てきた板熊到着。服装は九月の深夜にしては薄着で尚且つちょっと変わった臭いがしました。
多分香水かアロマの臭い。変わったという理由は男物の匂いではなく女性物のそれだったからです。
つまりこの臭いを嗅いだ途端疑惑が確証になります。だって男からそういう臭いするのはつまりそういう事だと思うでしょ。
期待はそれこそ天まで上がる勢い。下半身のサガも天まで上がりそう。
「んじゃ早速行こうよ」
「ああ、ちょっと待って、場代で10k先払いでお願い。代わりに酒は俺が出すから」
まぁ飲みなので金出すのも分かります。場所代払うのも分かります。
ただ高くないか? 酒にしたってコンビニで買うのだからそんな値段は張らないはず。場所代にしたってほぼオールでも全額以上ですしね。
ここで一旦はきな臭さを感じました。しかし……
(風俗より安いな)
……こんな事を思っているんだから救えない。もうね馬鹿かと阿保かと。
何の躊躇いもなく諭吉を渡す自分。書いてて呆れました。
そしてそのまま案内されるがままホテルに入り、いそいそとエレベーターに乗ります。
ここで2つの愚を犯してます。
名簿に名前を書かなかった事、そして急いでフロントから離れた事です。これはどちらも詐欺、並び犯罪に関する事に関わった時重要な証拠になるからです。特に名簿は執筆鑑定すれば自分がこのホテルにいた動かぬ証拠になるからです。
そして急いでフロントから離れた為、係の人に顔を覚えられませんでした。つまりここで被害を受けたと言っても証拠が不足した状態になるのです。
防犯カメラあるじゃん。と思った方。甘い。防犯カメラは24時間常に監視し続ける為全部が全部を録画していないのです。事件発覚が遅くなると証拠として機能しない場合があるのです。
そしてそんな愚を犯し自分はホテルの部屋に到着します。
そこには金髪ロングでガングロの如何にも馬鹿そうなギャル系の子が一人とピンクのエクステが印象的な同じく馬鹿そうな子が一人いました。どちらも服装は白のミニスカにケバイ服装。田舎のヤンキー系女のテンプレですか?
とはいえ女には変わりなかった訳ですな。なのでとりあえず自己紹介。
「ああども、俺和大雄。よろー」
「ああはいはい」
「……」
エクステ女は無反応に近い適当な挨拶、方や金髪ロングは無言。なにこれむかつく。
と言うよりも待て。金髪ロング既に出来上がってねこれ? どう見ても泥酔超えてるよねこれ。
そんなヘベレケ女を見てたじろぐ自分の耳元で板熊が囁きます。
「あれもう落ちてるから余裕でやれるよ。もう一個部屋取ってるから後でそっちに行きなよ」
文句なしの悪魔の囁きですね。
もう終わり。テンションおかしくなります。理性さんサヨナラ。
この囁きでおかしくなった自分はこの後お酒を嗜みつつ同コン定番の王様ゲームに移行。一回目板熊王様。
「2番と3番でポッキーゲーム」
あ、俺2番だ。相手どっちや? 泥酔ちゃんだ。泥酔しすぎてポッキー咥えられてないんですけどちょっとねぇ……
とは言えポッキーゲームなので別にアレしても構わんのだろう? やってやるぜぇ……
「はーいじゃスタート」
板熊のスタートを聞いた途端まるでキツツキの如きガッツキを見せる自分。もう理性が飛んでいるのでアレすることか考えてません。
あれとは即ちキッスです。もうとにかくしたいからガッツク。
そして無事ゴール。唇と唇がプルルンと触れ合います。その感想は……酒臭えぇぇ。
その後は百合があったりホモがあったりちょいエッチィのがあったりで盛り上がりはしました。あくまで自分は。
言うまでもなくこの女達も詐欺グループの人間なので盛り上がりも演技です。ついでに泥酔も演技でした。これは本気で分からなかったです。キスした時ガチで酒とゲロの臭いがしたから。
そしてその後泥酔女がばたんきゅーします。そこで板熊が。
「○○室で介抱してきなよ」
先ほど言われた、もう1個取っている部屋の番号と鍵を受け取り、泥酔女に肩をかしてそこまで移動します。この時、肘でおっぱいを何度かツンツンしてやりました。やったぜ。
以上、申し訳ない程度の性的描写でした。この後部屋についてから一気に地獄まで連れていかれます。
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